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そして現在。
康二くんに案内してもらい、目黒くんの寝室にお邪魔。
ベッドの上では頬が火照ってピンク色に染まり、苦しそうに荒い息を繰り返す目黒くんがいた。
時折咳をして唸っている姿に、自分が風邪を引いた時の辛さを思い出す。
風邪引いた時って熱で体力やられるし、頭痛くなるし、身体の節々は痛いし、辛いことしかないんだよな。
dt「じゃあとりあえず、俺はお粥作るね。康二、キッチン借りるよ」
kj「あ、舘さん俺も手伝うで！」
いつの間に仲良くなったのか、名前呼び捨ての涼太と舘さん呼びの康二くん。
料理の方は二人に任せて、私は目黒くんの方へ。
寝ているところを起こすのはなんだか忍びないが、大量の汗をそのままにしていると更に風邪が悪化する可能性があるので起こします。
「目黒くん、目黒くん」
mg「……ん…？…Aちゃん…？なんでここに…？」
「康二くんから目黒くんが風邪だって連絡もらったの」
mg「そっか…ごめん、今日休みだったよね…そんな時に…」
「謝らないで、目黒くんはとにかく風邪を治そう？汗かいてるみたいだし、着替えられるといいんだけど…」
mg「ああ、そっか…流石にAちゃんにやらせるわけにはいかないから自分で着替えるよ。そこのクローゼットに着替え入ってるんだけど、何でもいいから取ってもらえる…？」
よかった。兄の無駄にバッキバキの半裸に見慣れているとはいえ、目黒くんを着替えさせるのには抵抗があったからどうしようかと思った。
目黒くんの指示通り、クローゼットを開けて替えの服を取り出す。
どれもなんだか高そうな服が多くて、一番手前にあった服にしたけど大丈夫かしら。
「じゃあ私一旦部屋出るから着替えたら言ってね」
そう一声掛けて目黒くんの寝室を出る。
キッチンからはたまご粥だろうか、優しい匂いがしてくる。
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作者名：あさい。 | 作成日時：2023年2月22日 2時
