la coexistence (ページ32)

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だが、ずっと一緒だと思っていた日々は高校生の時に突然終わりを告げる。

「ねえ翔太、明日の待ち合わせ場所っていつものあの公園で合ってる？」

nb「………」

「翔太？」

nb「…えっ？なに？」

「もう…ちゃんと聞いててよ。明日の待ち合わせはいつもの公園でいいの？」

nb「あ、ああ。そうだよ、10時集合な。遅れるなよ？」

「俺が今まで遅れたことある？」

nb「いや、無いな」

そんな会話をしながら翔太と歩く。

nb「じゃあ、また明日な」

「翔太こそ朝弱いんだから遅れないでよ」

nb「分かってるって。頑張って起きますよ」

分かれ道に差し掛かり、いつも通り少しだけ立ち止まって話す。

「また明日」と言って歩き出した俺に翔太が後ろから話しかけた。

nb「涼太！」

「ん？どうした？」

nb「俺と出会ってくれてありがとうな」

「え？」

nb「それだけ。…じゃあな、また明日」

いつもそんなこと言ってこない翔太に突然感謝された俺は訳を聞きたくて、思わず翔太を引き止めようと名前を呼んだ。

「翔太！」

彼はゆっくりと振り返ると両手をぶんぶんと振り、「また明日な！」と叫んだ。

いま思えば、この時にもっと翔太を引き留めておけば良かったと後になってから後悔しているが、そんなこと気づくはずもない。

でも、夕日に照らされた翔太はなんだか今にも消えそうに見え、俺は一抹の不安を覚えた。

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