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kj「と、とりあえず一旦ご飯食べへん？冷めちゃうし…」
空気を変えようと、心なしか明るめに言って皆の分の青椒肉絲をお皿に取り分けてくれる康二くん。
「あっ、私やるよ！」
kj「かまへんかまへん、今日はAちゃんと照くんがお客さんなんやからおもてなしされて下さい！」
取り分け用の少し大きなスプーンを康二くんから受け取ろうとしたが、断られてしまう。
それなら、と思い、ありがたくその好意を受け取ることにした。
kj「そう言えば、照くんのひかるってどうやって書くん？光？輝？」
康二くんの作った青椒肉絲やおかずを食べていると、康二くんが口を開く。
iw「照らすって漢字でひかるって読むんだよね。たまにひかるじゃなくて「てる」って間違えられる時があるけど」
kj「ええ名前やな！…ひかる…照…てる……なあ、照にいって呼んでもええ？」
iw「照にい？」
Kj「そそ！めめみたいに何か呼び方考えたくてな、ずっと考えてたんやけど…Aちゃんのお兄さんっていうのも絡めてみた！」
康二くんが目黒くんを呼ぶ時の「めめ」呼びも自分で考えたんだとか。
めめってなんだかすごく可愛い。
「良いじゃん！お兄ちゃんもそう呼んでもらいなよ！何なら私も呼ぶ」
iw「…嬉しいけどAはそのままで」
少しわざとらしく嫌そうな素振りを見せる兄の表情が余程おかしかったのか、目黒くんと康二くんが笑い出す。
iw「ねえ、そんなに笑うことないじゃん笑」
だんだん兄も面白くなってきたのか、二人と一緒に笑い出した。
私も兄につられて笑い、部屋には皆の笑い声が響く。
さっきまでの気まずい空気が嘘のようだった。
今の時代、人間と一緒に食事がしたいという希望が多かったことから、機械人形にも食事機能がついている。
どうやって食べたものを消化しているのかは分からないけど。
だから亮平も康二くんも、それから他の機械人形もよっぽど前に作られたものでない限り一緒に食べることが出来る。
食事の他にも出来ることはたくさんあって、亮平なんか暇さえあれば難しそうな本を読んだり勉強したりしていて、多分私よりも頭が良いと思う。
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作者名：あさい。 | 作成日時：2023年2月22日 2時
