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「機械人形、なんだよね…?」
mg「ああ、関西弁なのびっくりしたでしょ。俺も初めはあんまりにも自然と関西弁で話すから人間なのかと思った」
iw「拾ったって言ってたよな。二人はいつから一緒に?」
mg「だいたい一年前ぐらいかな…?正確には覚えてないんだけど。道端で倒れてたんだ」
康二くんの料理が出来るまでの間、目黒くんが康二くんとの出会いを話してくれる。
kj「出来たで!その時のめめ、すごいかっこよかったんよ!俺充電切れでな、動こうにも動けなくて。めめから二人の家にも機械人形がいるって聞いたから分かると思うんやけど、充電切れの機械人形ってすんごい重いねん。でもうち来る?って運んでくれたんよ!ほんとかっこよかったわあ」
途中から青椒肉絲が完成した康二くんがテーブルに置きながら会話に参戦し、目黒くんに代わって話す。
康二くんのいう通り、機械人形は人間のような見た目をしているが、その名の通り機械で出来ているため、ものすごく重い。
ましてや、充電切れともなると鉛のように重たくなり、持ち上げるには相当な体力が必要となる。
私も一度、亮平が充電切れを起こして動かなくなり、慌てて充電器の元へ連れて行こうとしたが、重すぎて持ち上げられなかった記憶がある。
kj「ほんで充電してくれてな?元々関西の方に住んでたんやけど、色々あってこっちに来ることになって、あまりにも急やったもんやから行くあてがなくて困ってて。そしたらめめがまた倒れたら困るし、行くあてがないんだったら一緒に住む?って言ってくれて今に至るって感じやね」
「そうだったんだ…」
iw「でもなんでこっちに?」
kj「あー、それはな」
mg「康二!!」
康二くんが続きを話そうと口を開いた瞬間、隣に座っていた目黒くんが急に大声で言葉を遮った。
kj「っぶな…思わずまた喋るところやった…ありがとめめ」
慌てて口元を手で覆った康二くんは小さく溜息をつく。
mg「ごめん、急に大声出して。色々複雑な事情があって、今は理由は言えないんだ」
iw「いや、俺こそそうとは知らずに聞いてごめん」
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作者名:あさい。 | 作成日時:2023年2月22日 2時