la coexistence (ページ13)

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トントンと包丁で野菜を刻み、別のお皿に移していく。

フライパンに油を熱し、豚肉を入れる。

一応料理は出来るけど、涼太ほど凝ったものは作れないから、今日は肉野菜炒め。
時間かからないし、簡単に出来るし。

その横で涼太がデザート作りをしているもんだから、キッチンは甘い匂いと調味料の匂いが充満している。

「今日送ってきた人ね、目黒さんって言うんだけど、機械人形と一緒に住んでるんだって」

dt「へえ、この近くも機械人形増えてきたんだね」

「それで、今度機械人形に会ってみないかって言ってくれて」

dt「知り合いが増えるのは良い事だね」

ささっとお皿に盛り付けて完成。
炊いておいたご飯と味噌汁をよそってテーブルに運ぶ。

我ながら良い出来。凝ってないけど。

いただきます、と全員で手を合わせて食べ始める。

夕飯の時間はそれぞれが今日あった出来事を共有する時間になっている。

時には笑い合って過ごすこの時間が私は大好きだ。

明日もできますように。そう思いながら箸を進めた。

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