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「えっ、目黒さんも機械人形と一緒に暮らしているんですか！」
mg「拾った、って言った方が正しいんですけどね」
一緒に暮らしてます、と笑う目黒さんは優しい笑顔を浮かべていて、きっと機械人形にもこんな優しい表情するのだろう。
「目黒さんの家の機械人形はどんな人形なんですか？」
mg「そうだな…一言で言うと子犬みたいです」
「こ、子犬？」
mg「泣き虫で怖がりで人が大好きなんです」
「なるほど…」
mg「今度会ってみます？」
「えっ！お兄ちゃん機械人形に会えるって！」
思いがけない提案に、思わず横にいた兄を見ると「お前はしゃぎすぎ笑」と頭を小突かれた。
iw「でも確かに他の機械人形にも会ってみたいな。いつも亮平しか見てないし」
mg「Aさんの家の機械人形は亮平って言うんですね」
「はい！すっごい優しいもう一人のお兄ちゃんです」
そんな風にお互いの機械人形の話に花を咲かせていると、あっという間に家まで辿り着いていた。
mg「あ、ここです。助かりました、案内していただけて」
iw「困った時はお互い様って言いますから、また何かあったら言ってください」
ありがとうございました、と深々とお辞儀をして階段を上がって行った目黒さんと別れて帰路につく。
思っていた以上に私たちの帰宅が遅かったみたいで、リビングから「おそーい！」という亮平の声が聞こえた。
「ごめん、道に迷ってた人を送ってたの」
ab「あ、そうだったんだ…って何このチョコの量！！」
「やっぱり亮平もそう思うよね！？まだこんなに家にお菓子あるのに！」
買い物袋の中を覗き込んだ亮平が買ってきたチョコの量に驚く。
兄を巻き込んで(というか、元はと言えば買い込んだ兄が悪い)３人で言い争っていると、私たちが目黒さんを送っている間に帰ってきていたのか、キッチンから笑いながら涼太が出てきた。
dt「ふふ、またやってる。じゃあ大量のチョコを消費する為にも今日はAがご飯作ってくれるみたいだし、俺はデザートでも作ろうかな」
iw「まじ？めっちゃ嬉しいんだけど。舘さんケーキにしてよ」
「そこはプリンでしょ」
ab「えーマフィンにしてよ」
３人の意見がバラバラで困り顔の涼太。
結局また何を作ってもらうのか揉め、「じゃあもうそんなに揉めるんだったら作らないよ！」と涼太が怒るまでがいつものお決まりとなっている。
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作者名：あさい。 | 作成日時：2023年2月22日 2時
