第8話 ページ9
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フジ「A…！！」
A「…っ！？」
神秘の湖に着くと、向こう側に自分の体を抱きしめながら震えているAの姿が見えた。
それに気づいたフジが名前を呼ぶと、Aははっと顔を上げてフジを見つめ返した。
A「フジ…おじいちゃん…？」
ナルト「あいつがA…？」
A「…っ？誰…その人達は…」
サクラ「…！カ、カカシ先生！」
少女の両手が赤く染まっているのを見て、サクラはカカシに振り返り、上ずった声で言った。
サクラ「あ、あの子の両手…！」
カカシ「…」
フジ「A…おいで。早く」
A「う、うん…」
フジに頷き、Aは震える足で立ち上がり、湖の水面に足をかざす。
ナルト「あいつ、落っこちんじゃ…！？」
Aが溺れるのでは、と思ったナルトは身を乗り出す。
瞬間、水色の光が湖の水面を照らし始める。
Aは優雅な仕草でその光を渡る。
フジ「A」
A「おじいちゃん…よかった…」
泣き出すAをそっと慰めるフジ。
ナルト「ど、どうなってんだ！？忍でもねーAが水面を歩いたってばよ…！？」
カカシ「…フジさん、まさか…」
サスケ「…？」
カカシが目を細めると、フジは小さな声で答えた。
フジ「…そうです、Aは…幻の十一尾の人柱力なんじゃ…」
＊＊＊
フジ老人は、本当に優しい人。
初めて私を理解してくれて、"優しさ"や"思いやり"などの温かい感情を教えてくれた。
『ねぇ…フジのおじいちゃんは、誰かを憎んだりしたことあるの？』
私は幼い頃、人々に冷たくされた。
その分、人を憎んだり、殺意を向けたりした。
フジ老人はいつもニコニコしていて、誰にでも優しそうで……だから、嫌いな人なんていないんじゃないかって思った。
だけど、答えは意外なものだった。
『そうじゃな…。本当に、心から好きにはなれない人がいるのう…。そやつはどうしても許せぬやつでな…。"あの日"、ワシの大切なものを傷つけたんじゃよ…』
いつもとは違う、低い声。
いつもは穏やかな光を含んでいる目に、氷のような冷ややかな憎しみがにじんでいるのを見て、背筋が凍りそうになった。
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りん - 続きはないのですか？ (2021年10月3日 8時) (
レス) @page33 id: 7f0804ae82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷーさん - サスケに一票！ (2014年12月15日 0時) (レス) id: 668ebb6221 (このIDを非表示/違反報告)
? - サスケで//////// (2014年10月6日 16時) (レス) id: ad84816bae (このIDを非表示/違反報告)
ナカニン☆ - サソリに一票!! 御願いします♪ (2014年8月26日 19時) (レス) id: 5703a04258 (このIDを非表示/違反報告)
エア - マダラぁ…///// あ、取り乱してすいません！！ とっても面白いですッ！才能あっていいなー って思います。更新待ってまぁすっ(^∀^)/ (2014年8月21日 17時) (レス) id: 95983f28e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミント | 作成日時：2014年4月15日 14時
