第7話 ページ8
.
.
ナルト「…フジのじいちゃん、これ…これって…」
フジ「…」
あの後、何とか道を切り抜けたナルト達が見たものは──
サクラ「…っ」
サスケ「…！」
カカシ「…何もない…」
里とは思えない風景だった。
建物は崩れ、地面には所々深く何かでえぐったかのような穴があいている。
そして、血に濡れた人間や動物の死体があちこちに散らばり、
血痕が建物の壁や地面に、激しく叩きつけたかのようにべっとりと付いている。
サクラ「…な、なにこれ…」
口元を覆うサクラ。彼女をかばうようにサスケは彼女の前に立ち、死体を見下ろして顔をしかめる。
ナルト「なんだよ、これ！？ホントに、ホントにここが園尾の里なのかよ！？」
フジ「……"時間切れ"じゃったか…っ」
カカシ「…？」
フジが低い声でつぶやくのをカカシは見逃さない。
フジ「…A、A！！」
フジが叫ぶ。しかし、それに答える声はない。
ナルト「…カカシ先生」
カカシ「…」
フジ「そうじゃ、湖、湖にいるかもしれん…」
サスケ「湖…？」
サスケが尋ねると、フジは青ざめた顔で頷く。
フジ「ああ…。Aは園尾の里の近くにある"神秘の湖"が好きじゃったんじゃ…。もしや、そこにいるかもしれん…！」
ナルト「早く行こうってばよ！！」
ナルトの声に全員は頷き、神秘の湖へ急いで向かった。
＊＊＊
【A】
人間から罵声を浴びせられたとき、"彼"は必ず語りかけてくる。
【また、人間達(あれ)に何かを言われたのか】
首を縦に素直に振ると、"彼"は赤い瞳を細めて見えない威圧で人間達を押しつぶす。
【軟弱なくせに、傲慢で醜く憐れな生き物…。A、お前は違う…奴らとは違う…。お前はこのオレの人柱力に相応しい…】
毒を一滴ずつこぼすように、低い声音で私の耳でささやく。
【お前が望むなら…人間達(あれ)をすべて消してやる…。壊してやる…だから泣くな…。オレはお前の味方だ…】
「…ひぃ……っ！！」
瞬間、強い力が体を駆け巡り、私は意識を手放した……。
.
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「NARUTO」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りん - 続きはないのですか？ (2021年10月3日 8時) (
レス) @page33 id: 7f0804ae82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷーさん - サスケに一票！ (2014年12月15日 0時) (レス) id: 668ebb6221 (このIDを非表示/違反報告)
? - サスケで//////// (2014年10月6日 16時) (レス) id: ad84816bae (このIDを非表示/違反報告)
ナカニン☆ - サソリに一票!! 御願いします♪ (2014年8月26日 19時) (レス) id: 5703a04258 (このIDを非表示/違反報告)
エア - マダラぁ…///// あ、取り乱してすいません！！ とっても面白いですッ！才能あっていいなー って思います。更新待ってまぁすっ(^∀^)/ (2014年8月21日 17時) (レス) id: 95983f28e4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミント | 作成日時：2014年4月15日 14時
