第6話 ページ7
.
.
?「…帰って来たか。鬼鮫、イタチ…」
?「人柱力はどうしたの?/イナイノカ?」
鬼鮫とイタチがアジトに足を踏み入れると、リーダーであるペインと、地面からゼツが現れた。
鬼鮫「園尾の里は空っぽでしたよ。人間は皆(みな)殺されていました」
ペイン「…本当か、イタチ」
イタチ「…里には人の気配がありませんでした。おそらく…」
ゼツ「へぇ〜/…」
かすかに沈黙した後、ペインは顔を上げた。
ペイン「…十一尾の能力は正確には把握できていない。だとすれば、何らかの術や能力を使って生き延びている可能性がありえる」
ゼツ「十一尾は誰も見たことがない、特別な尾獣なんだよ/ダカラ、"幻"ト言ワレテイル」
鬼鮫「それは、まだ十一尾の人柱力が生きているかもしれない…ということですか?」
ペイン「ああ…」
イタチ「もう一度、確かめる必要がありますね」
ゼツ「そうだけど/オ前達ニハ、別ノ任務ガアル」
ペインが目を伏せた。
ペイン「デイダラとサソリ、飛段と角都…二つの組がそれぞれ、三尾と五尾を狩りに行き、明日戻ってくる…。奴らが帰って来たときに、新たな任務を言い渡す」
イタチは黙ってペインを見つめていた。
***
幼い頃から、人が怖かった。
自分も彼らと同じ"人"なのに、彼らを恐れていた。
ちょっとした意見のすれ違いで、さっきまで優しい表情をしていたのに、氷のような冷たい目で睨まれる。
『アンタには、分からないだろうね』
面と面で向かってそう言われたとき、激しい羞恥と怒りを覚えた。
分からない?
私には分からない!?
違う!!
分からないのは──"分かっていないのは、アナタじゃない!!"
勝手なことを言って、他人を傷つけているのはアナタ達じゃない!!
何も知らないくせに!!!
知ったようなことを言わないで!!!!!
***
【起きろ…起きろ、A…】
A「…」
きらきらと輝く水が流れる川の近くで。
Aは自分の心の底から聞こえる"声"で、目を覚ました。
A「…あれ…私…」
Aは両手を見下ろし、戦慄した。
A「ひっ…やぁ…っ!」
思わず、尻餅をつく。
彼女の両手は真っ赤に染まっていた。
A「…っく、"間に合わなかった"…」
涙が地面にこぼれ、弾けた。
.
.
.
78人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「NARUTO」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りん - 続きはないのですか? (2021年10月3日 8時) (レス) @page33 id: 7f0804ae82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷーさん - サスケに一票! (2014年12月15日 0時) (レス) id: 668ebb6221 (このIDを非表示/違反報告)
? - サスケで//////// (2014年10月6日 16時) (レス) id: ad84816bae (このIDを非表示/違反報告)
ナカニン☆ - サソリに一票!! 御願いします♪ (2014年8月26日 19時) (レス) id: 5703a04258 (このIDを非表示/違反報告)
エア - マダラぁ…///// あ、取り乱してすいません!! とっても面白いですッ!才能あっていいなー って思います。更新待ってまぁすっ(^∀^)/ (2014年8月21日 17時) (レス) id: 95983f28e4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミント | 作成日時:2014年4月15日 14時