第5話 ページ6
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?「これはまた、不思議な場所ですね…」
園尾の里から少し離れた場所で、黒地に赤い雲が描かれたマントを羽織った、鮫のような顔をした男がぽつりとつぶやく。
男が見下ろしている地には、キラキラと輝いている結晶のような花が咲いている。
?「…鬼鮫、なにをしている」
鬼鮫「おや、イタチさん。どうです?生き延びていた人間はいましたか?」
鬼鮫が尋ねるとイタチは首を横に振る。
イタチ「確認はできなかった…。気配も感じられない。おそらく、皆殺しにされたのだろう」
イタチの口調が暗いことに鬼鮫は気づきながらも、口を開く。
鬼鮫「『園尾の里には、"幻の十一尾の人柱力"がいる』とリーダーが言っていたので来てみれば…ただの死体だらけですか。興醒めです。アジトに帰りましょう」
イタチ「…そうだな」
イタチは前を歩く鬼鮫の背中を見ながら、先ほど見た死体に顔をしかめる。
イタチ「(オレ達が来る前に、何らかの争いがあったのか…しかし、人柱力らしき死体はなかった…。だとしたら…)」
***
一度だけ、本当に一度だけ、優しい人に会った。
『A』
わたしを呼ぶ声は温かくて、彼の目はおだやかに澄んでいる。
『お前がオレの本当の子供だったら、よかったのにな』
くしゃくしゃと頭をなでる大きな手。
『お前は優しい子だ。だから、どんなときでも他人を思いやれる人間になれよ』
まぶしく笑う彼は、わたしにそう言った。
あのときはまだ、気づいていなかった。
いずれ、彼が"バケモノ"───尾獣をわたしに取り込ませる人物になろうとしていることを。
***
フジ「ひとまず、休憩しようかのう」
ナルト「な、長い道のりだってばよ…」
息を荒くするナルト。サクラもその場にしゃがみこんでいる。
木の葉の里を出て、森の中を歩き続けて約二時間。
園尾の里へ続く道の大半を通り抜けて来た。
サスケ「…」
カカシ「いや〜、ホントに長いですね(汗)」
さすがのカカシも苦笑いし、サスケはため息をつく。
フジ「すまんのう。あともう少し(一時間)で着きますじゃ」
ナルト「ブッ!!」
水筒の水を吹き出すナルト。
サクラ「ちょっ、ナルト!!汚い!!」
ナルト「まだ歩くのかよーーーーーーー!?」
ナルトはバタッと叫んで倒れた。
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りん - 続きはないのですか? (2021年10月3日 8時) (レス) @page33 id: 7f0804ae82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷーさん - サスケに一票! (2014年12月15日 0時) (レス) id: 668ebb6221 (このIDを非表示/違反報告)
? - サスケで//////// (2014年10月6日 16時) (レス) id: ad84816bae (このIDを非表示/違反報告)
ナカニン☆ - サソリに一票!! 御願いします♪ (2014年8月26日 19時) (レス) id: 5703a04258 (このIDを非表示/違反報告)
エア - マダラぁ…///// あ、取り乱してすいません!! とっても面白いですッ!才能あっていいなー って思います。更新待ってまぁすっ(^∀^)/ (2014年8月21日 17時) (レス) id: 95983f28e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミント | 作成日時:2014年4月15日 14時