第32話 ページ33
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カカシ「あれ？Aは？」
サスケ「ナルト、一緒じゃなかったのか？」
指定された場所に着くと、カカシとサスケがナルトとサクラの方に顔を向けた。
ナルト「違うってばよ。オレ、A探してたんだ」
サクラ「里の中、色々回ってきたけど、Aはいなかったわ」
サクラの言葉にカカシは顔をしかめた。
サスケがカカシを見上げる。
サスケ「里(ここ)にいないなら…外に出たんじゃねーか？」
サクラ「ええっ!?」
ナルト「そ、そんなのアイツに限ってないってばよ！Aはこの辺のこと何も知らないんだぞ…！」
言って、ナルトははっとした。
ナルト「…丘」
カカシ「丘？」
ナルト「そうだ！丘に行ってなかってばよ！病室抜けたとき、アイツを連れていってやったんだ！あそこはオレのお気に入りの場所だから…」
サスケ「どうするカカシ？そこに行くのか？」
カカシ「んー…まあ、そこにAがいる可能性があるなら、行こうか」
四人は走り出した。
＊＊＊
どうやっても、心の傷は癒えない。
幼い頃から負ったそれは、今も自分を苦しめ続け、誰かを殺してやれと誘惑してくる。
お前は悪くない。何も悪くない。
悪いのは、理不尽にお前の存在を否定した彼らだ。
奴らはお前たち(人柱力)の痛みを知らない。
何も理解していないから、あんなひどい言葉を浴びせることができるのだと。
殺せ。
奴らを殺せば、お前は───私はずっと笑っていられる。
何かに怯えることもなければ、恐れる必要もないと。
殺そう。壊そう。消そう。
全部。何もかも。
このどす黒い感情はいつか、すべてを破滅させる。
だから───
私は…。
＊＊＊
マダラ「…少々、混乱させてしまったか」
A「そんな…」
がっくりと膝をつき、荒い息遣いを繰り返すAを見下ろしながら、マダラはつぶやいた。
マダラ「A…」
A「…待ってください…マダラさん…私、私は…」
マダラ「構わない。落ち着くまで肩を貸してやろう」
マダラはなめらかな動作でAを自分の方へ引き寄せた。
Aは震え、涙が目ににじんだ。
A「…っく、ひっく…」
マダラ「…つらかったな、苦しかっただろう」
A「っ…はい…」
マダラはAの頭を撫でながら、目を閉じる。
マダラ「無理もない…」
血塗られた過去の真実───それは、Aにとって、信じられないものだったのだから…。
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続く (更新停止中)
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りん - 続きはないのですか？ (2021年10月3日 8時) (
レス) @page33 id: 7f0804ae82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷーさん - サスケに一票！ (2014年12月15日 0時) (レス) id: 668ebb6221 (このIDを非表示/違反報告)
? - サスケで//////// (2014年10月6日 16時) (レス) id: ad84816bae (このIDを非表示/違反報告)
ナカニン☆ - サソリに一票!! 御願いします♪ (2014年8月26日 19時) (レス) id: 5703a04258 (このIDを非表示/違反報告)
エア - マダラぁ…///// あ、取り乱してすいません！！ とっても面白いですッ！才能あっていいなー って思います。更新待ってまぁすっ(^∀^)/ (2014年8月21日 17時) (レス) id: 95983f28e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミント | 作成日時：2014年4月15日 14時
