検索窓
今日:13 hit、昨日:7 hit、合計:60,914 hit

第29話 ページ30

.
.


A「…あ、あの…?」


目を見開くAに、マダラはおだやかな口調で言った。


マダラ「A…会えたな、ようやく…」

A「え…?」


まるで、ここで落ち合うことがわかっていたかのような彼の言い方に、Aは首をかしげる。


そんな彼女の頭を優しくなでる。


マダラ「無理もない、か…あのとき、お前はたった5歳だったのだから…。覚えていなくて当たり前だな」


どこか寂しそうに遠くの景色を見つめるマダラ。


A「あの…」


Aは震える口を開いた。


A「名前…名前を教えてください…っ」

マダラ「うちはマダラだ…」

A「マダラ…さん…」


涙がにじんだ目で、マダラを見上げるA。


A「ずっと…ずっと…!アナタに会いたかった…!!」


抱きつくAをマダラは優しく受け止める。


マダラ「A…すまない」


マダラはAを気絶させ、そのまま抱き上げてその場を去った。



***



ゼツ「ついにここまで、嗅ぎつけてきたんだね/フジ老人…」

フジ「…」


暁のアジトから少し離れた場所で、フジはゼツと対峙していた。


フジは無表情だ。


ゼツ「大方キミのことだから、すぐに襲撃してくると思ったんだけど/案外臆病ナンダナ…」

フジ「…ワシとて、一人でお前達の相手をするのは、難しくはない。じゃが…あいにく、もう歳での、身体が言うことを聞かなくなってきたんじゃ…」

ゼツ「なら、なにしにきたの?/老イボレジジィガ」

フジ「お前達は尾獣を集めているんだろう?なら、Aも標的に入ってるんじゃないのか」


目を細めるフジ。


ゼツ「当たり前じゃないか/尾獣ノ中デ、アイツハ最モ強イ力を持ッテイル」

フジ「Aに手を出すならば…黙って尻尾を巻いて逃げるわけにはいかないのじゃ」


印を結ぶ体制に入るフジ。


ゼツ「やり合うつもりみたいだね/アア…」


フジは目を閉じた。



『フジ、お前にAを任せるぞ』

『アナタが死ぬことないじゃない!!』

『ずっと、ずっと…一緒にいたい…っ!』



フジ「うちはマダラ…奴の居場所を吐いてもらうぞ!!」


地面を足が蹴った。


.
.
.

第30話→←第28話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (55 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
78人がお気に入り
設定タグ:NARUTO , 人柱力 , ミント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

りん - 続きはないのですか? (2021年10月3日 8時) (レス) @page33 id: 7f0804ae82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷーさん - サスケに一票! (2014年12月15日 0時) (レス) id: 668ebb6221 (このIDを非表示/違反報告)
? - サスケで//////// (2014年10月6日 16時) (レス) id: ad84816bae (このIDを非表示/違反報告)
ナカニン☆ - サソリに一票!! 御願いします♪ (2014年8月26日 19時) (レス) id: 5703a04258 (このIDを非表示/違反報告)
エア - マダラぁ…///// あ、取り乱してすいません!! とっても面白いですッ!才能あっていいなー って思います。更新待ってまぁすっ(^∀^)/ (2014年8月21日 17時) (レス) id: 95983f28e4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ミント | 作成日時:2014年4月15日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。