第29話 ページ30
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A「…あ、あの…?」
目を見開くAに、マダラはおだやかな口調で言った。
マダラ「A…会えたな、ようやく…」
A「え…?」
まるで、ここで落ち合うことがわかっていたかのような彼の言い方に、Aは首をかしげる。
そんな彼女の頭を優しくなでる。
マダラ「無理もない、か…あのとき、お前はたった5歳だったのだから…。覚えていなくて当たり前だな」
どこか寂しそうに遠くの景色を見つめるマダラ。
A「あの…」
Aは震える口を開いた。
A「名前…名前を教えてください…っ」
マダラ「うちはマダラだ…」
A「マダラ…さん…」
涙がにじんだ目で、マダラを見上げるA。
A「ずっと…ずっと…!アナタに会いたかった…!!」
抱きつくAをマダラは優しく受け止める。
マダラ「A…すまない」
マダラはAを気絶させ、そのまま抱き上げてその場を去った。
***
ゼツ「ついにここまで、嗅ぎつけてきたんだね/フジ老人…」
フジ「…」
暁のアジトから少し離れた場所で、フジはゼツと対峙していた。
フジは無表情だ。
ゼツ「大方キミのことだから、すぐに襲撃してくると思ったんだけど/案外臆病ナンダナ…」
フジ「…ワシとて、一人でお前達の相手をするのは、難しくはない。じゃが…あいにく、もう歳での、身体が言うことを聞かなくなってきたんじゃ…」
ゼツ「なら、なにしにきたの?/老イボレジジィガ」
フジ「お前達は尾獣を集めているんだろう?なら、Aも標的に入ってるんじゃないのか」
目を細めるフジ。
ゼツ「当たり前じゃないか/尾獣ノ中デ、アイツハ最モ強イ力を持ッテイル」
フジ「Aに手を出すならば…黙って尻尾を巻いて逃げるわけにはいかないのじゃ」
印を結ぶ体制に入るフジ。
ゼツ「やり合うつもりみたいだね/アア…」
フジは目を閉じた。
『フジ、お前にAを任せるぞ』
『アナタが死ぬことないじゃない!!』
『ずっと、ずっと…一緒にいたい…っ!』
フジ「うちはマダラ…奴の居場所を吐いてもらうぞ!!」
地面を足が蹴った。
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りん - 続きはないのですか? (2021年10月3日 8時) (レス) @page33 id: 7f0804ae82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷーさん - サスケに一票! (2014年12月15日 0時) (レス) id: 668ebb6221 (このIDを非表示/違反報告)
? - サスケで//////// (2014年10月6日 16時) (レス) id: ad84816bae (このIDを非表示/違反報告)
ナカニン☆ - サソリに一票!! 御願いします♪ (2014年8月26日 19時) (レス) id: 5703a04258 (このIDを非表示/違反報告)
エア - マダラぁ…///// あ、取り乱してすいません!! とっても面白いですッ!才能あっていいなー って思います。更新待ってまぁすっ(^∀^)/ (2014年8月21日 17時) (レス) id: 95983f28e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミント | 作成日時:2014年4月15日 14時