第26話 ページ27
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オビト「十一尾の人柱力が木の葉に…?」
かすかに困惑の表情を浮かべたオビトに、ゼツは頷く。
ゼツ「うん/ドウヤラ、保護サレタヨウダ…」
オビト「よりにもよって木の葉か…あそこには色々と厄介な忍が集まっている。対策を充分に練る必要があるな」
ゼツ「それに木の葉って、九尾の人柱力もいたよね?/アア…ウズマキナルトダ」
オビト「引き続き、お前達は木の葉の監視を頼む。それから…」
オビトは目を細めた。
オビト「カブトからも目を離さないようにしろ。アイツはなにかを企んでいる可能性が高い。計画を手伝うなどと言っていたが…」
ゼツ「分かってるよ/邪魔ヲシヨウトスレバ、スグニ教エル…」
オビト「…」
ゼツが地面に消えていくのを見届けた後、オビトは考えるようにその場に佇み、すぐにその場を離れた。
***
『私は…いらない子なんだよ。この間も、"バケモノ!近寄るな!"って言われたの…』
『お父さんとお母さんはなんで…私なんかを庇ったんだろう…っ』
『私…生まれてこない方がよかったのかな』
***
マダラ「生まれてこない方がよかった、か…」
空を見上げながら、マダラはぽつりとつぶやいた。
オビトがゼツと話をしている間、彼は一人、昔の思い出に浸っていた。
繰り返し思い出すAの声。
なぜか、彼女の声を聞くと心が落ち着く。
マダラ「…A」
名前を口に出せば、安らかな気持ちになる。
マダラ「…」
背後から、ザッザッザッと足音が聞こえた。
振り返らなくても彼には誰の足音か、分かった。
オビト「話を済ませてきた」
マダラ「ああ」
オビト「…十一尾の人柱力──Aは、生き残って木の葉に保護されているらしい」
マダラ「そうか…」
オビト「オレとしては、Aの力は計画に充分な効果を示すと思うが」
マダラ「…暁に入れさせる」
オビト「…」
オビトは目を見開いた。
マダラ「Aはオレが育てた忍…アイツに、すべてを教えたのはオレだ。アイツはオレについてくる」
オビト「だが、AはS急犯罪者の団体と知って素直に入るか?」
マダラ「フン…入るか入らないかをアイツに決めさせる余裕など与えん。入らないと駄々をこねるのであれば──逆らうのならば、力ずくで連れて行くまでのことだ」
オビト「…」
マダラ「準備をしておけ、オビト。木の葉へ襲撃に行くためにな」
マダラは不敵に笑った。
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りん - 続きはないのですか? (2021年10月3日 8時) (レス) @page33 id: 7f0804ae82 (このIDを非表示/違反報告)
ぷーさん - サスケに一票! (2014年12月15日 0時) (レス) id: 668ebb6221 (このIDを非表示/違反報告)
? - サスケで//////// (2014年10月6日 16時) (レス) id: ad84816bae (このIDを非表示/違反報告)
ナカニン☆ - サソリに一票!! 御願いします♪ (2014年8月26日 19時) (レス) id: 5703a04258 (このIDを非表示/違反報告)
エア - マダラぁ…///// あ、取り乱してすいません!! とっても面白いですッ!才能あっていいなー って思います。更新待ってまぁすっ(^∀^)/ (2014年8月21日 17時) (レス) id: 95983f28e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミント | 作成日時:2014年4月15日 14時