！ ページ19
❣️
『…ジョングクさん、つかぬことをお聞きしますが。』
JK「何でしょう。」
『誕生日に、何かしたいことはありますか？』
もうすぐ秋を感じるはずが、
まだ蒸し暑いとカレンダーに書かれた少し浮ついた文字。
ジョングクさん 誕生日
交際中も迎えなかった愛しい人の大切な日。
結婚したんだし…何か喜んでくれるものはないだろうか、と言ったものの思い浮かばない。
プレゼントは用意してあるし、食事も少し張り切る予定なのは決まっていて…
後はその日をどう過ごすか、という悩みだけが私の頭を巡っていた。
JK「いつも通りで構いませんよ。」
『せっかくのお誕生日ですし…
じゃあ私がエスコートしても良いですか？』
JK「どこ連れて行ってくれるんですか？」
『着いてからのお楽しみです!!』
JK「助手席乗るの久々な気がします。」
ヤンコチのお店に到着して…
JK「………幸せすぎます。」
『それは良かった。今日は私が支払うので思う存分食べて下さいね？』
JK「…お言葉に甘えて、追加しちゃいます。」
子供のような無邪気な笑顔を見せてくれて…
ジョングクさんは楽しんでくれてるみたい。
JK「Aさんは軽い方持っててくださいね。」
買い物袋のさり気ない気遣い一つですら、
…魅力的な人だなぁ、と思う。
結婚して、幸せだと実感して…
そんなやり取りも交わして、プレゼントを渡して…
中身も気に入ってくれて、
一通りのエスコートは終了した。
……ここからが、上手くやれるか心配だけど…
ソファに座っているジョングクさんの隣に腰を下ろして、
さり気なく…
たまには、私が…誘ってみよう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1803人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：〒 | 作者ホームページ：https://twitter.com/yubi_night
作成日時：2022年11月3日 21時
