愛を届けにトリップしました！？【美男高校地球防衛部LOVE!LOVE!】

LOVE.12 ページ13

「うっわ、生で見るとすごいなこれ………」


パコーン！と強羅さんが巻を割る音をバックに黒玉湯前の別府邸を見上げる。


「すごいっすよね！先輩ズもらぶほみたいって言って……もごっ」


「本当にラブ………んぐっ」


「ユモト、女の子の前でそういうこと言わない！」


「Aもです。女性なんですからそういうこと言わないでください」


思わず口走った私とユモトの口を熱史と硫黄が塞ぐ。有基はなんで自分が口を塞がれたのかわからないようで頭の上にハテナを浮かべていた。


「俺、アツシの口からも聞きたくなかったけどユモトとAも聞きたくねえわ」


「それは同感っす…」


煙ちゃんと立はうんうんと頷き合い、再びみんなで学校への道を歩く。


「それにしても、まさかAが眉難高校に通うことになるとは驚きですね」


「だよなー。うち男子校なのに」


「都合のいい時だけ発揮されるっすよね！
ウォンさんの高性能不思議パワー」


「ぷひょ、そんなことはありません！」


有基に詰られ、少し傷ついたような顔をしたウォンさんは俵山先生の小脇に入り込み、「では私は先に行って参ります」と早足で歩き始めた。

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