びりびり１９ ページ19
「え、待って待って待って、もっかい聞いていい？」
「切島とは付き合ってない」
「つきあってない」
「うん」
「……………マジかぁ……」
へなへなと情けない顔の上鳴はその場にしゃがみ込んだ。久しぶりにこんな気の抜けた顔見たなぁ、とどこか嬉しくなる私もいる。不思議なことだ。
「てことはアレ？俺一人で勘違いした奴？」
「そう。
………だから、さっき上鳴が言ったこと、忘れない」
「は、どういう………」
「私も、上鳴のこと好きだから」
やっと言えた二文字。
言うべき時は今だ、って神様が教えてくれたみたいに、するりと言葉が出てきた。
「は！？え、ま、マジで………？」
「マジ」
「……………や、」
「や？」
「やった〜〜〜〜〜〜！！」
「っわ、ちょ………！」
背中に腕が回されて、かばっと抱きしめられた。突然の事に驚いて、慌てて抜け出そうとしても全く敵わず、あぁ男なんだな、と実感させられる。
「めっちゃ嬉しいぃ……けど俺、それ以上にクソかっこわりぃ……」
「……かっこ悪かったかもしれないけど、そういうとこも好きだよ」
ぽろ、と零れた心の声。
私これ、結構恥ずかしいこと言ったのでは……と気づいた時には上鳴の嬉しそうな視線が注がれていて、ぶわっと顔が熱くなった。
「な、A。顔見せて」
「…………ムリ」
赤い顔を隠すようにぐりぐりと上鳴の肩に顔を押し付ける。
それでも赤くなった耳は隠せていないようで、耳に触れるひやりと冷たい指の感触に、私の肩は面白いくらいに跳ね上がった。
「はは、かーわい」
ちう、と可愛らしいリップ音を立てて首に唇が落とされ、電撃が走ったみたいに飛び退こうとした私の腰を上鳴はがっちりホールドして、今度は唇にキスされた。
「………………！！」
触れた唇は、じわじわ熱を帯びていって、離れてもびりびり、痺れたみたいだった。
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おまめ - 好きなんだけど。 (2022年8月11日 20時) (
レス) @page21 id: 6bc0b48c6b (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - アッ、めちゃくちゃキュンキュン…。。。 (2020年8月16日 22時) (レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
なっか(プロフ) - 小言を言いながらも微笑む相澤先生にキュンとしました…！！！← (2018年5月12日 0時) (レス) id: c94037b149 (このIDを非表示/違反報告)
ハルナ(プロフ) - 上鳴推しにはたまらない！完結おめでとうございます！ (2018年5月11日 23時) (レス) id: c9e881fafc (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き(プロフ) - 完結おめでとうございます！今までずっと読ませていただきました！とっても良かったです！この作品とっても大好きです！ (2018年5月11日 7時) (レス) id: 3826f1abaa (このIDを非表示/違反報告)
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