びりびり１５ ページ15
どれだけつらくてもお腹は空いてしまうもので。
というかむしろ、いつもより食欲が増してるような。これがヤケ食いだとわかっていても、とりあえず箸でもなんでも動かさないと、考えなくていいことばかり考えてしまっていた。
「……………しんどい」
食堂の長テーブルに座って溜息混じりに呟くと、向かい側に座る耳郎にこれで何日目？と聞かれた。
「あー……数えてない。それはそれで悲しくなってくるし…」
雄英入っていいことばかりあって浮かれてたから、そのツケでも回ってきたんだろうか。
「悪いな、A。俺が誤解されるようなことしちまったから……」
「いやいや、謝るのは私の方だから。切島は悪くないよ……むしろ巻き込んでごめん、ほんと」
隣に座る切島が申し訳なさそうに謝るのを慌てて止める。
とにかく、なんとしても誤解を解かなければ………とは、三日目くらいまでは思っていたのだが。
「お互い避けてるよな」
「うん……
ずっと無視されてる相手にもう話しかけられる強靭なメンタル持ってない…」
「で、多分あのアホは邪魔しちゃいけない、とか変に気ぃ使って避けてるんじゃないの」
余計なお世話だ、ばかみなり。
………なんて、一言言えたら、こんなに悩んでないのに。
「ずっとこのまま避けあってるなら、もう諦めた方が楽かもしんない……」
それで、何事もなかったように、普通の友達みたいに関わった方が、悩むこともなくて良いんじゃないか。
ぽつりと呟くと、耳郎のジャックがゆらりと揺れて、
「ぎゃあっ！？」
私の体内に耳郎の心音が流れ込んだ。
どうやら耳郎のジャックが容赦なく刺さったらしい。
「何弱気になってんのさ。
そんなにあのアホのこと、諦めたいの？」
「………ううん」
「じゃあまだ諦めるなんて言わないで。
諦めるのは玉砕してから。ちゃんと誤解、解いてから」
「………じろぉぉお〜〜〜」
素直に嬉しかった。真っ直ぐな目で私を見つめて、そう言ってくれる耳郎に手を伸ばせば、その手をぎゅっと握ってくれた。
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おまめ - 好きなんだけど。 (2022年8月11日 20時) (
レス) @page21 id: 6bc0b48c6b (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - アッ、めちゃくちゃキュンキュン…。。。 (2020年8月16日 22時) (レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
なっか(プロフ) - 小言を言いながらも微笑む相澤先生にキュンとしました…！！！← (2018年5月12日 0時) (レス) id: c94037b149 (このIDを非表示/違反報告)
ハルナ(プロフ) - 上鳴推しにはたまらない！完結おめでとうございます！ (2018年5月11日 23時) (レス) id: c9e881fafc (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き(プロフ) - 完結おめでとうございます！今までずっと読ませていただきました！とっても良かったです！この作品とっても大好きです！ (2018年5月11日 7時) (レス) id: 3826f1abaa (このIDを非表示/違反報告)
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