びりびり１３ ページ13
Side - Kaminari -
「っは、ぁ……」
Aと切島から逃げるように別れた足をぴたりと止めて、小さく息を吐く。
急に走ったせいか、少しだけ呼吸が荒かった。
(なんだよアイツら、付き合ってたのかよ。)
ちくん。
(まー確かに、前から仲良かったし。お似合いのカップル、ってやつじゃね？)
ちく、ちく。
何故だかわからないけど、無性に胸がちくりと痛んで、素直におめでとうと言えるような気持ちにはならなかった。
────なんで？どっちも仲良いダチなのに。
仲良しのダチ同士がくっついてオメデトウ、でいいじゃんか。
俺、友達の恋愛成就を喜べないような奴だったっけ。
峰田と一緒に体育祭でヤオモモたち騙してみんなのチア姿見たり、ナンパしようとしたりとか、女好きのチャラい奴、みたいな感じにはなってるけど、友達は大切にしてきた。
(だから俺、こんな嫌な奴じゃないはずなんだけど)
中学の時にも、仲良し二人が付き合うことになって、羨ましー、とかリア充爆発しろー、とか冗談では言ったけど、普通におめでとうって思えた。
ううん、と小さく唸る。
脳裏に何度も再生される、涙を流していたAの姿。それを袖で拭った時の表情。その目元に触れ、優しい眼差しを送る切島。
あの光景を見た瞬間、
正直、見たくねー、と思った。
何故か？
Aが泣いていたから。
アイツの悲しそうな顔が見たくなかったから。
アイツの傍にいるのが、────俺じゃなかったから。
パズルのピースがぴたりとはまったように、俺の抱いていた気持ちには合点がいっちまった。
全部、単純なことだったんだ。
(あー、俺＿＿＿＿)
彼女のことが、ずっと好きだったのだ。
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おまめ - 好きなんだけど。 (2022年8月11日 20時) (
レス) @page21 id: 6bc0b48c6b (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - アッ、めちゃくちゃキュンキュン…。。。 (2020年8月16日 22時) (レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
なっか(プロフ) - 小言を言いながらも微笑む相澤先生にキュンとしました…！！！← (2018年5月12日 0時) (レス) id: c94037b149 (このIDを非表示/違反報告)
ハルナ(プロフ) - 上鳴推しにはたまらない！完結おめでとうございます！ (2018年5月11日 23時) (レス) id: c9e881fafc (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き(プロフ) - 完結おめでとうございます！今までずっと読ませていただきました！とっても良かったです！この作品とっても大好きです！ (2018年5月11日 7時) (レス) id: 3826f1abaa (このIDを非表示/違反報告)
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