びりびり２ ページ2
「はー、なんで俺モテねーんだろうなー……」
放課後に寄ったファミレスで、テーブルに突っ伏した上鳴はそんなことをぼやいた。
………ぶっちゃけ、私的にはモテなくて嬉しい。
ありがとう神様、上鳴が残念で。というかモテなくて。
とかなんとか考えながら、ヘコむ上鳴を眺めていると雄英に入学してからまだ間もない頃を思い出していた。
***
「だー！また断られた！！」
誰かに言うわけでもなくそうぼやく声を聞き、思わず顔を上げた。確か……上鳴だっけ、あの金髪メッシュのイケメンは。
「誘った人全員に断られるって逆にすごいね」
「うっせーわ！」
その軟派な性格が、話し方や立ち居振る舞いから目に見えるから、女の子に断られるんじゃなかろうか……とはまだ付き合いが浅い故、口には出さなかった。
ヒーロー科なだけあって、女の子も恋愛しに来てるわけではないだろうし、軽すぎるのは良くないよなぁ、と気づけるのは女子目線だからだろう。
せっかくイケメンなのにもったいない。
「あーっと………A？さん？だっけ？」
「疑問符多いね。ていうかなんで名前呼び」
「いやー、まだみんなの名前覚えてねーんだよ。
なんかAってのはなんか覚えてた。合ってるだろ？」
「いやまぁ合ってるけど…」
「んじゃAな。
で？俺とメシとかどーよ」
「うわぁ、節操ない……。
まぁ、仕方ないから代わりにデートしてあげるよ」
あとから考えたら、何ともまぁ可愛くないセリフだ。でも、この時は興味本位でそう答えていた。
上鳴電気という“クラスメイト”への単純な興味だったから。
・
・
そんな上鳴との初デート(?)も解散、となった時、当の本人は「ちょっと待っててな」と私を待たせ、少し先の自動販売機から戻って来るとサイダーの缶を差し出して言った。
「ほら、A」
「なに？」
「今日付き合ってくれたからその礼。俺の奢りだかんな！」
にぱ、なんて効果音が付きそうなくらいの眩しい笑顔。……もしかしてこれは素なんだろうか。
プルタブを引くぷしゅっという音と、きゅんと胸が高鳴るのは同時だった。
***
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おまめ - 好きなんだけど。 (2022年8月11日 20時) (
レス) @page21 id: 6bc0b48c6b (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - アッ、めちゃくちゃキュンキュン…。。。 (2020年8月16日 22時) (レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
なっか(プロフ) - 小言を言いながらも微笑む相澤先生にキュンとしました…！！！← (2018年5月12日 0時) (レス) id: c94037b149 (このIDを非表示/違反報告)
ハルナ(プロフ) - 上鳴推しにはたまらない！完結おめでとうございます！ (2018年5月11日 23時) (レス) id: c9e881fafc (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き(プロフ) - 完結おめでとうございます！今までずっと読ませていただきました！とっても良かったです！この作品とっても大好きです！ (2018年5月11日 7時) (レス) id: 3826f1abaa (このIDを非表示/違反報告)
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