Dreamers ～夢の中で彷徨う僕等は～【SEVENTEEN】 (ページ6)

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ロサンゼルス大学から少し離れた所に位置し、
留学生が滞在する小さな2階建てのアパート。

2階は留学生が使う5部屋だけで占めており、
1階は共同フロアで皆でくつろげるリビングに
キッチンが設備されている。

「ミンギュー！俺次は牛肉食べたーい！」

『私も早く牛肉食べたいー！』

中庭では5人皆が揃うのを待てずに
ミンギュ、ドキョム、私の3人で
BBQ PARTYが始まっていた。

「なら自分で焼け！
さっきからお前ら食べてばっかじゃん！」

「俺が貰って来た肉だよ！食べて当然じゃん！」

『ミンギュお肉焼くの上手なんだもん！
ミンギュが焼かずに誰が焼くの！』

「ただ焼くだけだろ！
焼くのに上手いも下手もあるか！」

Aも一緒に焼け！ミンギュはそう言うと、
私に１つ余ってるトングを渡した。

トングを受け取り、渋々肉を焼いていると
玄関先から少し高めの声が聞こえてきた。

「みんなー！ただいまー！」

そうテンション高く庭に入って来たのは、
ここで一緒に暮らすフランス人のエマ。

転けたら折れてしまうんじゃないかと
心配になるくらいに細くて長い足に、
Sラインが綺麗な身体、
そして人目を惹く華やかな容姿。

彼女はハリウッド女優を目指して
演技のレッスンやオーディションに日々励んでいる。

「エマおかえりー！オーディションどうだった？」

「もう全然ダメ！あのクソジジィやたら近いし
お尻触ろうとしてくるし、そんなセクハラオヤジ
こっちから願い下げだっての！」

『えー！何それ！そんな人の作品出なくて正解だよ！そんなやつなんて忘れて今日は飲も！』

そう言って缶ビールを渡すと、
それを受け取り私に抱きつくエマ。

「Aーありがとう！
今日はとことん飲むよ！」

「エマはお酒強いから良いとして、
Aはすぐ酔うんだから程々にしとけよ。
俺らは明日の講義も早いんだし」

『今日はパーッといくの！
ミンギュもそんな事言ってないで飲むよ！』

忠告するミンギュのトングを奪って、
その代わりにお酒を渡す。

そして皆で缶ビールを開けると手を高らかに上げて『「「「cheers‼‼」」」』と叫んで
お酒を一気に口に含んだ。