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お酒を飲み明かすと、ミンギュの提案で
皆でよく訪れたビーチへと足を運んだ。
冬の夜。凍てつくような寒さの中
海に来る人は私たち以外にいるはずもなく
静かな波音だけがビーチに響いていた。
ﾐﾝｷﾞｭ「さっ寒過ぎる！
誰だよこんな真冬に海に行こうとか言い出したやつ！」
ﾐﾝﾊｵ「お前だよ！」
ツッコむと共に鋭い目をミンギュに向けるミンハオ。
ﾐﾝｷﾞｭ「睨むなよー！
こんなに寒いとは思はなかったんだよー！」
強い風に吹かれながら5人で身を寄せ合い
寒さを凌ぐ。
ﾄﾞｷﾞｮﾑ「暇さえあればここに来て遊んだよなぁ」
ドギョムが海を眺めながら呟いた。
その言葉にミンハオと過ごした沢山の時間が走馬灯の様に駆け巡る。
『うん。思い出の場所だね』
ｴﾏ「また、皆でここに集まれるかな？」
ﾐﾝﾊｵ「僕等がそうしたいと願うのなら
何年経ったとしても、いつだって集まれるよ」
ﾐﾝｷﾞｭ「その時には皆、夢を叶えられてるといいな」
『うん。そうだね』
そう話しているとドギョムが突然海へと向かって走り出し、波打ち際で大声で叫びはじめた。
ﾄﾞｷﾞｮﾑ「俺はミュージシャンになって、
俺の歌で世界を変えるんだーーー！」
突然のドギョムの行動にみんな戸惑うも
ドギョムはこちらを振り返り
「夢は大きく！だろ？」と笑顔で言った。
ドギョムに続きエマも走り出し
波打ち際で叫ぶ。
ｴﾏ「私はハリウッド女優になって
レッドカーペットを歩いてやるー！」
ミンギュが続く。
「俺は、沢山の人に感動を与える映画監督になるぞー！」
3人の夢を聞いてふと我に帰る。
私には3人みたいに偉大な夢はまだ見つかっていない。
私は……
ミンハオは俯く私の頭を優しく撫でると
3人の後を追って走り出す。
「僕は、トップアーティストになって
新しい音楽とアートで自分の世界を表現するんだー！」
ミンハオが言い終わると
こちらを振り返り優しく微笑む。
大丈夫だと言われてる気がした。
その笑顔に私は頷き皆のもとへと駆け出す。
波打ち際で足を止め、4人と足を並べる。
「私は、4人に負けないくらい大きな夢を持って全力でその道を駆け抜けるー！」
月に照らされたどこまでも果しなくて続く海が
いつも以上に輝いて見えた。
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作者名：lala | 作成日時：2021年3月7日 0時
