Dreamers ～夢の中で彷徨う僕等は～【SEVENTEEN】 (ページ33)

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ドギョムの演奏が終わり
次のアーティストが舞台へと上がる。

ステージを降りたドギョム達のもとへと
私達は駆け寄った。

『ドギョム！』

名前を呼べばいつものように明るい笑顔で
こちらを振り返るドギョム。

ﾐﾝｷﾞｭ「お前のバンド凄い良かったよ！」

「さすが俺の親友だ！」とミンギュがドギョムの肩を抱いた。

ﾐﾝﾊｵ「凄いかっこよかったぞ！」

そう言ってミンハオも興奮した様子でドギョムの肩をつつく。

ﾄﾞｷﾞｮﾑ「本当！？緊張しすぎて心臓バクバクだったんだよ！」

ｴﾏ「そんな風には全然見えなかったよ！」

『うん！ドギョム凄く楽しそうだった！』

それを聞くと「良かったぁ」とドギョムは安堵の息をもらした。

それからみんなでお酒を交えながら
音楽に酔いしれた。

ﾐﾝﾊｵ「僕そろそろ行かなきゃ」

ドギョムのバンドが終わり
その後2人のアーティストが歌い終わった時だった。

『え、そうなの？』

ﾐﾝｷﾞｭ「もう行っちゃうのかよ」

ﾐﾝﾊｵ「うん。やらないといけない事山積みでさ」

ｴﾏ「えー！せっかくだから最後まで聞こうよ！」

ﾄﾞｷﾞｮﾑ「そうだよ！ミンハオの学部も音楽は必須じゃん！聞いてて損はないだろ？」

ﾐﾝﾊｵ「そうなんだけど、今回はごめん！」

ミンハオは席を立ち脱いでいた上着に手を通し、帰る支度をはじめた。

『ミンハオ最近さらに忙しそうだね』

ﾐﾝﾊｵ「うん。最後までいれなくてごめんな」

ミンハオは悪びれたように眉毛を下げて笑った。

ﾄﾞｷﾞｮﾑ「また来いよな！」

ﾐﾝﾊｵ「あぁ。お前のバンドだけでも見れて良かったよ。良い歌だった」

ミンハオはドギョムの肩に手を置き
真っ直ぐにそう言った。

ﾄﾞｷﾞｮﾑ「ハハッ！なんかお前にそう言われると一段と嬉しいよ」

明るく笑うドギョムを見て優しい笑顔を向けると
ミンハオはライブハウスを後にした。