Dreamers ～夢の中で彷徨う僕等は～【SEVENTEEN】 (ページ21)

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インターンの仕事がいつもより早く終わり、今日は祖母の家に帰る前に
寮に足りない荷物を取りに寄ることにした。

久しぶりの寮。
ミンギュにドギョムにエマ。皆に会えるといいなぁ。

そんな事を考えながら玄関のドアを開けると
聞いたこともないような怒鳴り声が聞こえてきた。

その声の主はミンギュのものだとすぐに分かった。

母国語を話していて話の内容は分からないが
ミンギュがこれほどまでに取り乱してるのは
初めてだった。

私は玄関先で立ち止まっていると
ミンギュが眉間に皺を寄せてリビングから出てきた。
　

「あ、A……。もしかして今の聞こえてた？」

ミンギュは無理に口角を上げて
表情を和らげようとしていた。

『う、うん』

「ごめん。びっくりしたよな？」

『…韓国語話してたみたいだけど電話の相手って家族？』

そう聞くとミンギュは天井を仰ぎ
震えた声で静かに呟いた。

「もう……家族じゃないみたいだ」