愛され少女はバレーをするそうで２

68話　スルースキル ページ38

『先輩のレシーブ、凄かったです！音駒は繋ぐことを大事にしてるじゃないですか。そんな中リベロやってるなんて尊敬します！』


「ありがとう、嬉しいよ。…そういや、さっき烏野のリベロの人にも同じこと言われたんだ。その人も君もレシーブ上手いのにこんな事言われて、なんか敵わないな」


頬赤らめてる夜久さん。こんなに可愛い男子高校生居ます？？

いえ、ハイキューの世界にはゴロゴロ居ます。


黒「湊ちゃんと黒尾さんが先話してたのに、やっくんといい雰囲気にならないでくださーい」


茶化しながら割って入ってきたクロ。そういやそうだった…


『私、湊友希です』


「湊さんね。俺、夜久衛輔。三年だよ」


黒「俺もやっくんと同じ三年生ね」


『夜久さんでしたか。次はもうちょっと私も打ちます！』


夜「じゃあそれを取れるように頑張ります」


黒「エ、黒尾さん無視？」


やばい、すっごいお兄さん感否めない。お母さんなのも分かるんだけど、結局この余裕と面倒見のよさがすんごい好き！


黒「俺も湊ちゃんのスパイク、ブロックしたいねぇ」


『次のゴミ捨て場の決戦、楽しみにしてます』


そう言うと先輩二人は顔を見合わせて笑って頷いた。



『あ、そうだ。猫又監督が何処にいらっしゃるか教えてもらえませんか？』


猫又監督には挨拶に行かないと。ずっと前から決めてたこと。流石に毎年東京に行ってる訳じゃないし、中々会う機会も無いしね。


夜「俺さっき見たから連れてくよ」


『ありがとうございます！』


黒「俺も監督に伝えることあるし一緒に行く」


クロと一緒に夜久さんに着いてくと直ぐに猫又監督とコーチがいた。


『猫又監督、お久しぶりです。湊です』


猫「おお、デカくなったなぁ。楓斗の奴は元気にしてるのか？」


『はい！この間は久しぶりに対人しましたよ』


猫「そうか。随分と上手くなったな。音駒に来てほしいぐらいだったよ」


『そう言ってもらえて嬉しいです。音駒の人たちもいい人ばかりで楽しそうです。
だけどやっぱり、烏野(ここ)が居心地良いんですよ』


猫「楽しくやってんなら何よりだ」


頭をわしゃわしゃと撫でてくる。それが懐かしくて目を細める。

近くにいたクロからは「猫みたい」と言われた。東京で生まれてたら、音駒だったのかなとか考えたら少し心が暖かくなった気がした。


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やっぱり遅れました。定期になってしまっている…

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