第二話『触らぬ神に祟りなし』 ページ2
――ボッボー、島中に汽笛の音が鳴り響いた。「あれ、もう着いた?」計算よりも早く船が着いてしまった。少し心配になった僕は、軽くストレッチをして、走り始めた。
あっという間に港に着いた。「チケットを拝見」怖い顔をしたおじさんがそう言った。僕は慌ててチケットを見せて船の中へ入った。
船の中は思ったより快適で椅子かあった。もう人が乗っていて、空いていない席もあった。「隣、良いですか?」僕は明るく言った。「あぁ、構わないよ」少年は優しく答えてくれた。「僕の名前は、ユウタ、君は?」そう言うと「俺の名前はショウタ、よろしく」、落ち着いた感じで、答えた。「よろしく!」
出航して少し経った。「オイ、テメェーどうしてくれんだ、このシャツ」、驚き、こえが聞こえた方を向いてみると、そこには、黄色の髪に、グラサンをかけたいかにもチャラ男の人がいた。その男性の服は汚れていていたが、軽く洗えば取れるような汚れだった。「コラャ、弁償だな、弁償」そう言った瞬間、「うるせーよ、おっさん」ショウタくんが言った。チャラ男がこっちに向かってきた。「あぁー? んだガキブッ飛ばすぞ」チャラ男は威嚇したがショウタくんは、全く動揺していない。「ぶっ飛ばされるのは、そっちじゃない?」小馬鹿にしたように言った。「舐めんじゃねーぞ」チャラ男が殴りにかかった次の瞬間、ショウタくんのまわりが青い光に包まれチャラ男がふきんとんだ「なっ、次は、ねーからな」小鹿のような歩き方で逃げていく。僕はこんなにも近くにいたのに全く理解出来なかった。唖然とした空間が少し続き、船が目的地に着いた。
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作者名:Tポイントカード | 作成日時:2017年8月16日 14時