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_俺、今すっげぇ幸せ_
_私も、すごい幸せ_
_これから先、ずっと貴方の隣に立っていたい_
_俺の隣は、ずっとお前のもんだよ_
そんな二人を祝福するかのように錆び付いたブランコが風に煽られ音を鳴らして揺れる
二つの影は、誰に知られることもなく静かに重なった
_____
「おめでとう」
男が呟いた声は誰にも拾われることなく、静かに消えていった
乾いたアスファルトがぽたりと濡れる
聞こえてくるのは幸せそうな笑い声と
すん、と鼻をすする音
そして
「あれ、叶さんじゃん。なにしてんの」
淡々とした男の声
「イブちゃん…」
「え、待って泣いてる?」
「んーん、風で目にゴミが入っちゃって」
「…ふーん」
「向こうであいつらが待ってるよ」
指を指した先には
「叶さーん!! 早くー!」
赤髪の男と
「かなかなぁ〜!なにしてるん〜?」
ふわふわとした話し方をする男
そんな二人の姿に小さく笑みが零れる
_幸せになれよ_
「いま行く〜」
男はそう言葉を残し自身を呼ぶ彼らの元へゆったりと向かっていく
「……」
1人残された褐色の男は静かに一点を見つめる
その視線の先には二人の男女の姿
何を言うでもなく、数秒見つめてからその場を後にした
_Happy End?_
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_____
no side
今日、一つの縁が繋がった
同時に一つの縁が絶たれた
2人の男女は幸せそうに笑いあう
そんな二人を祝福するかのように錆び付いたブランコが風に煽られ音を鳴らして揺れる
二つの影は、誰に知られることもなく静かに重なった
_____
「おめでとう」
男が呟いた声は誰にも拾われることなく、静かに消えていった
乾いたアスファルトがぽたりと濡れる
聞こえてくるのは幸せそうな笑い声と
すん、と鼻をすする音
そして
「あれ、叶さんじゃん。なにしてんの」
淡々とした男の声
「イブちゃん…」
「え、待って泣いてる?」
「んーん、風で目にゴミが入っちゃって」
「…ふーん」
「向こうであいつらが待ってるよ」
指を指した先には
「叶さーん!! 早くー!」
赤髪の男と
「かなかなぁ〜!なにしてるん〜?」
ふわふわとした話し方をする男
そんな二人の姿に小さく笑みが零れる
「いま行く〜」
男はそう言葉を残し自身を呼ぶ彼らの元へゆったりと向かっていく
「……」
1人残された褐色の男は静かに一点を見つめる
その視線の先には二人の男女の姿
何を言うでもなく、数秒見つめてからその場を後にした
_Happy End?_
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作者名:右京 | 作成日時:2024年3月20日 22時