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no side


その日から王子様は二人と距離を取るようになった



といってもあからさまにではなく、少し違和感を感じる程度に



だって二人の事は嫌いになどなれるはずもないのだから



王子様にとって大切な人たちであることに変わりはないのだから



相棒がその違和感に気付かぬはずもないが、決してそれには触れずに彼女との距離を縮めていった



彼女もまた、すぐにその違和感に気付いたが、触れようとすると王子様はするりと躱し



相棒はこっちだよという風に手を引く



こんな時でさえ意図せずとも良い連携が取れてしまい、二人の間にはまた壁が出来てしまったのだ




なんと皮肉な事だろうか



それを可愛いお姫様が見逃すはずもなく、これ見よがしにと王子様にくっついた



彼女はその光景を見て胸を痛めた



やっぱり私では彼の隣には立てないのね、と



それを相棒が慰める



その様子を王子様が見つめ、また壁が厚くなる







_悪循環は止まらない_







_幸せを掴むことが出来るのは選ばれた人のみ_







_それでも物語は進み続ける_







_さぁ、運命の最終章(クライマックス)はすぐそこに_

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作者名:右京 | 作成日時:2024年3月20日 22時

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