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席についたのはいいものの
気まずい空気が私たちを覆う
「(なんで私ここに連れてこられたの…?)」
混乱と不安と喜びでぐちゃぐちゃだ
「主人公さん、ですよね?」
「え、あ、主人公です…?」
「俺、葛葉っていいます」
「ぞ、存じ上げております」
「エッ」
「え?」
突然始まった自己紹介
名前を知っていると答えたら動かなくなってしまった
何が何だかわからない
誰かたすけて…!!
_葛葉side_
勢いで行きつけの店に来たのはいいものの
「(ど、どうしよう…?!)」
ちらりと前に座る彼女を盗み見ると明らかに困惑しているのがわかる
というか、この人俺の名前も知らないんじゃ…
その考えが浮かぶと同時にどっと冷や汗が背を伝う
自己、紹介
「(するしかないよなぁ…)」
「主人公さん、ですよね?」
しくった、名前もわからない奴(仮)が自分の名前知ってたら怖くないか
「え、あ、主人公です…?」
ほらみろ、困惑してる!!お、落ち着け俺、
「俺、葛葉っていいます」
「ぞ、存じ上げております」
「エッ」
「え?」
え、俺の事知ってんの…?
予想外の展開に固まってしまう
ど、どうしよう
たすけてぇ!!叶ぇぇ!!
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作者名:右京 | 作成日時:2024年3月20日 22時