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_少し、時間ありますか_




そう彼に引き留められた私は断れるはずもなく



手を引かれ足早に向かった先はこじんまりとした喫茶店



カウンターが一本、テーブル席が五つほどある店内



窓の外から聞こえる静かな雨音



落ち着いた内装、ふんわりと漂う珈琲の香り



こんなお店あったんだ



店内には私たちとカウンターの奥に立つ人柄のよさそうな男性、その前に座る髪の長い女性だけ



男の人とこのような素敵な場所に来るのは初めてでそわそわと落ち着かない



ましてや彼とだなんて…!



はしたないかもしれないが、きょろきょろと私の目が止まることはない



未だ私の腕を掴んだままの彼は慣れた様子で一番奥のテーブル席に向かう



手を離したかと思うと目の前の椅子に腰を掛け、お前も座れとでも言うような視線を向けられたのでおずおずと対面の椅子に腰を下ろす



彼に掴まれていた感覚が残っているのが余計に私の心臓を早くする___

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作者名:右京 | 作成日時:2024年3月20日 22時

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