不安定新世界で ページ3
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「じゃあ、行ってくるからいい子で待っててな。」
「うん、行ってらっしゃい。」
パタリと扉が閉まるとこの空間の温度が少し下がった様な気がした。あれから、色々あって私は不破さんの家で生活させてもらっている。あの場所の人達は何も言ってこない。ネットで調べたけれど、私の文字は無い。私が居なくなってもあの人達は捜索願も出してないらしい。まぁ、元より分かっていたことである。
不破さんの家に住まわせてもらっている以上、ここでのルールもある。1つ目、この家から1人で出ないこと。誰かが来ても基本的に出ないことになっている。(まぁほとんど誰も来ないが)2つ目、私はここで家事をすることでお金を貰っている。所謂ハウスキーパーという訳である。不破さんはもっとあげれればええんやけど、と言っていたが食費も光熱費も家賃すら払っていない居候にこれ以上お金は払うのもおかしな話である。
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ここに来て2ヶ月目だろうか。その日に不破さんからどこか行きたいところある？と言われた。だから私は不破さんの店と答えた。
『はは、だめやね。』
『……未成年だから？』
『…そうやなぁ。』
『じゃあ18になったら行っていい？』
『んー、まぁそれが大前提やな。』
"なら18になったら不破さん指名して、NO.1にしてあげるからね！"そう言うと不破さんは、いつもの乾いた笑いをした。
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あれから１ヶ月、あと半年で私の18歳の誕生日である。食費とか色々不破さんが出してくれるお陰で家事のアルバイト代は使われず溜まっていっていた。だから、不破さんにも言っているが、18になれば私はこの家から出ていく。18になれば契約も出来るから家を借りることも出来るからだ。それで、ちゃんと仕事を見つけて不破さんをNO.1ホストにする。それが、私のせめてもの恩返しなのである。
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蒼井(プロフ) - 狛希さん» 狛希さんコメントありがとうございます。読んでいただいて、その上嬉しいコメントを下さって本当に嬉しいです。ありがとうございます！！ (2月6日 17時) (
レス) id: 5ecf86ccc0 (このIDを非表示/違反報告)
狛希 - 初コメ失礼します。更新されたところまで読ませていただきました！夢主さんとの心の距離がどんどん離れていくような描写がすごく心に残りました。この作品が好きです！ (2月6日 16時) (レス) @page23 id: 81e78c7a48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼井 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/5291025/
作成日時：2024年1月15日 18時
