87話【心配】 ページ41
「明那、不破先輩」
「お、Aちゃんやん、…何かあったん？」
「顔色悪いよ、俺らでいいなら話聞くけど」
不破先輩と明那は私の方へ駆け寄ってきて声をかける。
「……葛葉？」
私より大分背が高い不破先輩を私は見上げた。不破先輩の心配そうな顔が私の瞳に映る。
「…大丈夫です。私の問題なので自分で解決します」
「ほんとに大丈夫？」
「はい」
不破先輩達は私の目を見てその気持ちを察してくれたのか、じゃあビーチバレーしようや、と先程まで2人でしていたビーチバレーに私を参加させてくれた。といっても3人だからアンダーハンドパスで3人でパスを繋げていくだけだが。
「A、バレー上手い！バレーしてたの？」
「うん、中学の時バレー部だったの」
「え、そうなん！？なんで高校で部活入らんかったん？」
「中学の時も友達と入っただけで、そこまでやりたいって訳じゃなくて、楽しかったけどその分大変だから高校では入らなかったの」
「うちのバレー部も中々強いもんな」
「そうなんですよね」
やはりいつも元気なこの2人と居ると自分まで明るくなってきた。本当にこの2人には感謝をしきれない。何分かして休憩をしようと言うことで1度私達はバレーを辞めた時に私はスマホの電源を付けると叶さんからLINEが来ていた。
叶明日2人で話せる?
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作者名：蒼井 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/5291025/
作成日時：2023年9月1日 19時
