86話【恋心をなくす方法】 ページ40
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これは遡ること約10年前の出来事である。
『がっくん、』
『どうしたんすか?Aちゃん』
『もし、私ががっくんの事好きじゃなくなったらどうする?』
『うーん、でも俺はAちゃんが幸せならいいからなぁ』
『そっか…』
『何かあったんすか?…俺に出来ることがあればなんでも言って欲しいな』
泣きそうな顔でAちゃんは俺を見る。俺はAちゃんのことが好きだけど、Aちゃんが幸せならそれでいい。
『恋心をなくしたいの』
Aちゃんは俺にどういうことか説明してくれた。叶くんと葛葉くん、何度かAちゃんと学校から帰っているのを見たことがある。学年は違うがAちゃんと1番仲が良いお友達。最近Aちゃんが元気が無いのはこれが原因だったのか。
『俺、知ってますよ。なんたって神社の跡取り息子っすからね!』
1度祖父がその
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「やっぱあの時の
俺は神社の建物の中の片隅で書物を広げてそう呟く。俺があの時かけた
「まぁ 、今頃嘆いたって変わんないですけどね」
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作者名:蒼井 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/5291025/
作成日時:2023年9月1日 19時