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86話【恋心をなくす方法】 ページ40

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これは遡ること約10年前の出来事である。
















『がっくん、』
『どうしたんすか?Aちゃん』
『もし、私ががっくんの事好きじゃなくなったらどうする?』
『うーん、でも俺はAちゃんが幸せならいいからなぁ』
『そっか…』
『何かあったんすか?…俺に出来ることがあればなんでも言って欲しいな』


















泣きそうな顔でAちゃんは俺を見る。俺はAちゃんのことが好きだけど、Aちゃんが幸せならそれでいい。



















『恋心をなくしたいの』


















Aちゃんは俺にどういうことか説明してくれた。叶くんと葛葉くん、何度かAちゃんと学校から帰っているのを見たことがある。学年は違うがAちゃんと1番仲が良いお友達。最近Aちゃんが元気が無いのはこれが原因だったのか。














『俺、知ってますよ。なんたって神社の跡取り息子っすからね!』













1度祖父がその呪い(まじない)をしているのを見たことがある。たしかその時は若い女の人だった。俺は神社に行き、その書物を探して見よう見まねですることにした。もう祖父はいないのだから。そしてこの呪い(まじない)の効果は10年。10年後またAちゃんが俺の事を好きになってくれたら、そしたら今度こそ______。



















―――――――――――――――――――――――――――――――――



















「やっぱあの時の呪い(まじない)間違ってたんすね」












俺は神社の建物の中の片隅で書物を広げてそう呟く。俺があの時かけた呪い(まじない)は10年間恋愛感情感情を無くすもの。そこまではいいが、以前の想い、つまり俺へ対する恋愛感情もなくなるというものだった。修行をしてたと言えど小学生。あの時の自分は力及ば無かったみたいだ。もし、あの時かけたのが、10年前の恋愛感情を元にするものであったのなら_____。





















「まぁ 、今頃嘆いたって変わんないですけどね」

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:蒼井 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/5291025/  
作成日時:2023年9月1日 19時

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