【2】この広い空の下で私は考えた【knmc】 (ページ15)

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61話【あの時の赤髪くん】ページ15

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「「「え？」」」

ドアの外にいたのは不破先輩と、たしか体育祭で借り人競走で校長先生を引いていた赤髪の……。

「不破先輩と………たしかローレン・イロハスさんでしたっけ……」
「イロハスマ？」
「イロアスやね。Aちゃんなんで葛葉の家おるん？」

あぁ。ローレン・イロアスさんだったか。全然関わりなくてわからなかった。なるほど、ローレンさんは葛葉達と仲がいいのか。

「私は葛葉が昨日間違えて持って帰った私の筆箱を返しにもらってきただけですよ」

そう言って私は不破先輩に筆箱を見せる。

「あ、お前見たことあるわ。たしか、く……く、くまさんみたいな名前だったよな」
「くがですね。空賀。おふたりは4人でマリカですか。いいですね」
「さっき葛葉とローソンで会ってな、誘われたんよ」
「ローレン？」
「それは俺ではあるよ」

少しふざけた所で私はとりあえず玄関から出ることにした。

「Aちゃんもマリカする？」
「あぁ、いや今日は用事があるので」
「そっか、ほなな」
「はい。また学校で。ローソンさんも、もしまた合いましたらその時よろしくお願いしますね」
「ローレンな。また間違えるのなんかじゃない？」

そのまま私達は別れた。ローレンさんとは学年が同じだが校舎が違うためあまり会わないが、イブラヒムくんは隣のクラスな為、時々会って話すことこととなるが、それはまた別の話。