【1】この広い空の下で私は恋に落ちた【knmc】

6話 ページ7

「んな事とり早く食おうぜ」



いやもう葛葉食べてるじゃん、そう言いながら叶さんは葛葉の横に座る。つまり私の前の席だ。



「生徒会、今年も入れって事ですか？」
「うん。もうほら提出するだけ〜」



そう言いながら叶さんはペラペラと私と私の母の名前、そして印鑑の入った生徒会加入の紙を見せる。
会長、副会長は昨年度の際、投票によって決まっていたが役員は新年度が始まって一週間以内に提出して許可をもらえると入れるのだ。



「私別にやりたくないんですけど….」
「でも別に入りたい部活ないんでしょ？なら生徒会に入ってた方がいいって。ほら、内心もつくよ？」



この学校では部活または生徒会に絶対に入らないといけない。



「会長権限で帰宅部つくってくれません？」
「流石に無理だよ。でもまあ、普通の部活よりは忙しくはないと思うけど。だから葛葉もしぶしぶ副会長してるうだし。ね？葛葉」
「ん？何が？」



どうやらご飯を食べていて語を聞いていなかったみたいだ。



「まぁそうですよね。そうじゃなきゃ二人とも引き受ける訳ないか」



この学校では会長と副会長は生徒による投票で決められる。だから彼らが引き受けた時私は驚いたが、この自由に使える広い生徒会室に、行事以外では特にやる事のない仕事量、何かと優遇される権利。入ってからわかったが生徒会は身を置く場所には最適なのかもしれない。

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