【1】この広い空の下で私は恋に落ちた【knmc】

44話 ページ47

その後はジェットコースターにメリーゴーランド、観覧車など色々なところに行った。







「いやぁ！めちゃくちゃ楽しかったすね！」
「うん！すごく楽しかった！がっくんありがとう！」
「いいっすよ！Aちゃんが喜んでくれて良かったっす！」







帰りもがっくんの車の中で色々なことを話した。晩御飯はお母さん達ががっくんの分も用意していた為、がっくんはそのまま泊まって明日帰るそうだ。








「A本当にガクくんのことが好きだわよね」






お風呂から上がったあとお母さんに言われた。







「昔からずっと引っ付いてばっかりで。ガクくんと付き合ってるの？」
「え？なんで？」
「だって今日も遊園地に2人で言ってきたんでしょう？お母さんはガクくんなら応援するわ！とってもいい子だもの」
「父さんもガクくんなら許すぞ」





途中でお父さんも話に入る。2人とも嬉しそうに私とがっくんの話をしている。あの約束だって、今こんなにがっくんが私の事を見てくれているのも、私がずっとがっくんを縛ってきたせいだ。なのに、私はあの約束を忘れて、新しい好きな人を作って…。








「お母さん、私…」
「どうしたの？あ、そういえば伏見家に集まって今度お食事会を開くことになったから、この日空けといてね」
「う、うん」
「えっとなんだったかしら」






伏見家との食事会は昔からよくやる。それはいいのだが…。








「ううん、なんでもないよ」










お母さん達は悪くない。私の為にいつも遅くまで働いてくれている。がっくんも私のことをいつも見てくれている。悪いのは、全部、私だ。

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