【1】この広い空の下で私は恋に落ちた【knmc】

30話 ページ33

※卒業済みライバーが登場します







剣持くんと入れ違いになるようにして私は入場門へ行った。何度も練習したおかげか、私たちは1位だった。 ゴールした後、結衣ちゃん、すなわち同じ班の榎本結衣ちゃんとハイタッチした。二人三脚の後は昼休憩だった為、部活対抗リレーの作戦会議をしようと生徒会で集まって食べることにした。






「今年もおそらく決勝に来るのは、陸上部、バスケ部、野球部、サッカー部、剣道部だと思う」





叶さんはミートボールを1つ食べた後にそう言った。






「去年は何位だったんですか？」





先程会った時に、「先輩かっこよかったです！」と言ってくれた甲斐田くんが声をあげる。





「去年はね、3位だったよ」
「私がこけちゃって…」
「あれは前の人達がこけたのに巻き込まれたからしゃーないやろ」





そう言って訂正してくれたのは不破先輩。隣に明那と2人の親友だという別の高校の黛灰さん。去年も来ていたので会うのは2回目だ。






「もしA先輩がこけても星川が先輩の分まで走ります！！」





そういったサラちゃんは午前の徒競走で1位だった。「見てました！？先輩！？」と昼休憩1番に駆け寄ってきたサラちゃんに見てたよ、凄かったね！と返すとサラちゃんは嬉しそうに笑ってくれた。




「まぁ今回はその5つの部活と予選が被ってないから決勝には行けそうだね。走順は明那、星川さん、ふわっち、A、僕と言う順番だから間違えないでね」



予選は1リーグ6つの部活×4つのリーグで形成されている。私達はBリーグの為、息を整える暇もありそうだ。

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