【1】この広い空の下で私は恋に落ちた【knmc】

24話 ページ26

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月曜、昼。椎名さんに呼び出された。言い方が悪かった。お昼一緒に食べようと言われた。笹木さんと3人で。なんか話したいことがあるらしい。学年の中でも有名なさくゆいと呼ばれるコンビ、一体何故…。




「あ、来たきた！こっちやで！」




椎名さんは私を見ると机に誘導する。机が3つくっついており、既に椎名さんと笹木さんは座っていた。私は誘導された場所に座る。




「急に呼び出してごめんなぁ。うち椎名唯華言うねん」
「うちは笹木咲やよ〜」
「あ、空賀Aです」
「知ってるで。剣持から聞いたわ」




私はその言葉の後ぴしりと固まる。




「剣持くんと仲がいいんですね」
「せやね、中学の時同じやったからなぁ」
「不安？」




笹木さんは私を覗き込んで聞いてきた。





「不安…不安なんでしょうか…でもなんで…」
「そりゃあなぁ？」
「ねぇ？」




椎名さんと笹木さんは顔を見合わせる。



「でも安心しぃや。うちはやしきず一筋やからぁ」
「まだ言うてんwやしきずこの学校から追い出す気なん？」
「ええ？そんなこと思ってへんよ？」
「まぁせやからAちゃん安心してええから」
「せやで。でも羨ましいなぁ、剣持」
「なぁ。こんな可愛い子が」



私は首を傾げるが椎名さん達は応援しとるからな！と言ってくれた。何を応援されたかはわからないが。その後私達はご飯を食べながら色々なことを話した。





「じゃあ3人で日曜遊びに行こうな！」
「うん！」





唯華ちゃんと咲ちゃんはとても面白くて、別れる時には休日に遊ぶ約束をするほど仲良くなっていた。





「仲良くなれた？」





教室に戻ると剣持くんがそう聞いてきた。もしかしてこれは剣持くんが仕込んだ事なのだろうか。






「ありがとう、剣持くん」
「どういたしまして」




これから私はさくゆいの2人に幾度か振り回されることとなるのだが、この時の私は新しい友達が出来たことに嬉しさでいっぱいだった。

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