21話 ページ23
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腕を見ると引っかき傷が出来ていた。
「ああ…さっき猫にひっかかれた時の…」
「来て、とりあえず手当しないと」
そう言って剣持くんは近くの水場まで私を連れていき、水を出してくれたので私は傷を流水で流す。少し痛むが仕方がない。
「引っかき傷は冷やすといいんです。絆創膏持ってますけど、絆創膏はあんまり引っかき傷には…。近くのコンビニとかでガーゼとか売ってたっけな…」
うーんと剣持くんが唸る。
「剣持くん、」
緊張して声が震えた。
「どうしました?」
その声は優しかった。
「あの…、ごめんね。勝手にはぐれて、皆に迷惑かけちゃった…。」
「何があったの?」
「え?」
「何かあったからこんなとこに来たんだろ。空賀が勝手にどっか行く人には見えないし」
私は先刻あったことを話した。猫について行ってはぐれてしまったこと。ひっかかれた理由、とか。最初剣持くんの視界から消えようとしたことは言っていない。何故か言えなかった。多分勘違いだから。
「それは、まぁ仕方ない気がするけどなぁ」
「でも勝手に行ったことはごめん、2人にも謝らないと、えっと2人はどこに…」
「ああ、それなら大丈夫ですよ」
そう言って彼がみせてきたのはスマホのLINE画面。私以外の班の人達がいた。剣持くんが見つけたと報告した後に2人からの安堵のメッセージが見える。いい場所も見つけたから○○に来てというメッセージが最後になっている。
「空賀、スマホ出して」
「え?」
「ほら早く」
私は言われた通りにスマホを出すと剣持くんはLINEのQRコードを出してきた。
「え?」
「読み込んで」
訳もわからず読み込むと剣持くんは私の画面の友達追加のボタンを押すと自分のスマホを操作し始めた。
【"2年3組3班"に追加されました】
「空賀を探す時に連絡取れるようにってLINEグループ作ったんだよ。まぁ班でこれからすることも増えるだろうし、だから空賀も。4人で3班だからね」
その言葉を聞いた瞬間私の視界はぼやけ始めた。
「あ…、ごめ。なんか涙が…」
剣持くんは私が泣き止むまでそばに居てくれた。
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蒼井(プロフ) - ユイさん» ありがとうございます!楽しんでいただけて良かったです! (8月31日 22時) (レス) id: ea25e1785c (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - 今回も安定の神回でしたァッ!!✨そして配慮が足りてませんでした…申し訳ない…!!今回のgkくんの言動といい、knmcの嫉妬疑惑といい…!!もう最高でした…! (8月31日 22時) (レス) @page47 id: 86804e8b87 (このIDを非表示/違反報告)
蒼井(プロフ) - ユイさん» ユイさんありがとうございます!ご期待に応えられるように頑張ります!あと、knmcなど伏字していただけると有難いです!コメントありがとうございました! (8月30日 23時) (レス) id: ea25e1785c (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - はじめまして!初コメ頂きます!おすすめに出てきてみてみたのですが!私学園モノ大好きで…💕物語の展開もありきたりすぎず、でも青春してて…!最高です👍夢主ちゃんと剣持の恋愛、果たしてどうなるのか…っ!応援してます!更新頑張ってくださいっ! (8月30日 22時) (レス) id: 86804e8b87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼井 | 作成日時:2023年8月25日 1時