【1】この広い空の下で私は恋に落ちた【knmc】

16話 ページ17

「どうしたんですか？」
「Aちゃんに会いたくて早く来ちゃった」
「で、本当は何しに来たんですか？」
「助けて欲しい！」



ドンと机に手を置いて不破先輩は叫ぶ。助けて欲しい…？私は不破先輩の言葉を復唱する。不破先輩は勉強以外は大体なんでも出来るはずだ。私に頼ることなんて…。




「やしきすが」
「社先生が？」
「俺留年は嫌なの」
「？？？」



最初から詳しく説明してもらうと、昨日呼び出しを放課後くらっていたが、放課後は明那の手伝いをしていた為行くのを忘れていたそうだ。昨日そのまま明那と帰っていた所、社先生に引き止められ、説明をしたがいつも悪ふざけをする2人だからと信用されていなかったらしい。生徒会を担当する先生は社先生であり、去年の行いを見ていた結果なのであろう。または授業か。



「だから、やしきずから信用されてるAちゃんに昨日の事説明して欲しいんよ」
「叶さんとかに頼まなかったんですか？」
「かなかなは今日は用事があって休みらしくて、ずははかなかなが行かないなら休むって行って来てない」




だから私の所に来たというわけか。




「わかりました。それくらいならいいですよ。でも今度からは忘れないようにしてくださいね」

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