【1】この広い空の下で私は恋に落ちた【knmc】

15話 ページ16

今日も今日とて学校に行く。いつもの様に雪の家に行き、雪と共に学校に向かう。



「生徒会、またすぐ忙しくなるね」
「そうなんだよね…去年も大変だった…」



去年の競技決めの会議の時、それはちょっと無理なんじゃないか？と言うような競技案を不破先輩や明那が出したりして大変だった。今年もどうなる事やら、そんなことを考えると乾いた笑いがでた。




「まぁ大変だけど楽しいから」




大変だったものの、それ以上に達成感があり楽しかった記憶がある。今年も成功できるといいな。




去年の事などを色々話していたら学校についた。



「剣道部、頑張ってるね」



そんな雪の言葉で雪が向いている方向を見ると、剣道部が走っていた。



「朝練とか大変そうだよね。私には無理かも」



そんなことを言いながら昨日の出来事を考える。剣持さんも先輩の方も楽しそうに剣道をしていた。やはり好きなものだからこそ続けられることなのだろう。



「じゃあ、またね！」
「うん！また」



階段を登りきった所で私達は別れ、それぞれの教室に向かっていく。自分の席に着いて本を読んでいると、誰かが私を呼ぶ声がした。声がする方向、つまり私の前、というか上を見ると不破先輩がいた。



「おはよう。Aちゃん」
「おはようございます。不破先輩」



珍しい。不破先輩はいつも遅刻ギリギリで登校するはずなのに。まだチャイムが鳴るまで10分程ある。




「どうしたんですか？」

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