【1】この広い空の下で私は恋に落ちた【knmc】

12話 ページ13

叶「うん。全部の部活聞き終わってるね。じゃあ今日は解散！皆ありがとう」












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「雪、帰ろ」



生徒会室を後にした後、雪の部室に行くと部員によると雪は紙で少し指を切ってしまったらしく、今保健室に行っているとの事なので私も保健室に向かった。



「気をつけてね」



ドアを開けるとちょうど健屋先生が雪に絆創膏をつけている所だった。雪は私の声に振り返り、終わったんだ。お疲れ様と返す。雪の鞄を部室に取りに行って私達は帰路に着く。



「大丈夫？」
「うん。少し切っただけだから。でも、健屋先生に会えてよかった」



そういう彼女は健屋先生ととても仲がいい。今年も保健委員になったという。私達は今日あったことなどを話しながら帰った。












雪を見送り、私は家に着いたが鍵を開けてもドアが開かない。もう一度開けるとドアが開く。鍵が空いてたということだ。母か父が閉め忘れたのかな、そう思いながら靴を脱いでリビングのドアを開ける。




「おかえりなさい」



母でも父でもないが知っている声が聞こえた。

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