ブルーベリーナイツ【完】 (ページ4)

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次の駅へと近づき、私は降りようと少し体をずらした

1つ目の駅でかなりの人が乗ってきたのか
乗降口の反対側の扉まで動くことが出来なかった

どうしよう…降りれない、降りたい……

駅に着き、扉が開いて

その瞬間後ろから手を引っ張られた

……おわった。やばい。

そう思った瞬間、若い男の人の声がした

｢ねぇおじさん！何してんの？？｣

私の手をやさしく引っ張ってくれた人は
さっきの若い同い年くらいの男の人だった

｢は…？な、なんなんだ君は？
一体私が何をしたっていうんだ！｣

｢ち！か！ん！してたよね？
みっともないね、その年になって電車で痴漢なんて｣

若い男の人が笑いながらそう言った瞬間、
車内がざわついた

｢降りなよ。おじさん。ちゃんと謝って。｣

真剣な顔でさっきよりトーンをさげた低い声でいったあと私に視線を移し、優しいトーンで言った

｢お姉さん！大丈夫、ですか？？
お姉さん俺に助け求めてくれたよね！
ごめんね、もっと早く気づいてあげられなくて！
…降りれる、？違った、降りれますか？！｣

タメ語と敬語が混ざった言葉で
私を落ち着かせながら手を引いて一緒に電車をおりてくれた

降りた電車がホームを出発したあと、
私のおしりを触ってきたおじさんは逆ギレをしながら隣のホームへと向かっていった。

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