ブルーベリーナイツ【完】 (ページ12)

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昨日の夜はもやもやした気分を抱えながら

ベランダに出る窓のそばで寝てしまった

浅い眠りのなかで変な夢を見たんだ

元太が…遠くに行っちゃう夢
どれだけ元太の名前を呼んでも振り向いてくれなくて
どれだけ追いかけても離れていく。

そんな、夢。

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今日ははるかと渋谷に買い物にきた

｢A！！！そのもやもやは好きなものいっぱい買って！美味しい物食べて！吹っ切るよ！！！
今日はそういう日！｣

｢…ありがとう、そうだよね…！！！
よーし！今日こそは服いっぱい買っちゃおう！｣

はるかには全部話してて、
全部理解してくれていつも隣にいてくれる

はるかはTravisJapanの存在も知っていて、私が元太との出会いを淡々と話していることに気絶しそうなくらい驚いていたけど笑笑

｢いやー！！今日はたくさん良いの買えたね～！｣

｢ほんとありがとはるか！！連れ出してくれて｣

｢いいってことよ～！よし！今日は最後は飲むぞ～！｣

｢いぇーい！！！｣

日が暮れて空も暗くなり、街にはすっかり街灯が煌々とついていた。

｢ご飯どこいこうかね！｣

｢焼き肉もいいし～、串カツもあり！
あとは～……っ……え…？｣

｢ん？A？………え、あれって…｣

｢…………げん、た……？｣

私とはるかの視線の先には
男女4人で歩くグループがあった

元太の隣には、女の子。

｢…ちょっと、1発殴ってくる｣

｢ちょ、はるか！いいって！！いいから！
…ちゃんと、話さなきゃダメってことだよね、｣

｢でも！松倉くんから聞いたこともあるんでしょ？！
しかもあの距離絶対ただの友達じゃないって｣

｢……わかってる、
最近ずっと会えてないし、連絡すらしてない、
ちゃんと、話さなきゃ。｣

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