ブルーベリーナイツ【完】 (ページ28)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:62,455 hit

28 ページ28

・

海くんに会いたい

ちゃんとごめん、って
私は海くんが好きだよって、伝えなきゃ
私は携帯と財布だけを持って家を飛び出し
電車に乗って、海くんの家に向かった

海くん…ごめん、
不安にさせて、自信なくさせて、
元太のとこ行きな、なんて辛い言葉言わせてごめん
ちゃんと伝えられなくて、ごめん。
私は、私が好きなのは…っ…

ずっとずっとそばで助けてくれた海くんだよ、

暗くなり、人もほとんど居なくなった
海くんの最寄り駅へと降りた

…海くん、海くん、あのね……！！

｢………A…？｣

駅のホームの恥の方から聞こえたのは、
聞きなれた大好きな声だった

｢…うみ、くん…！！｣

｢……なん、で…？｣

｢たくさん悩ませてたんだね、
嫌な思いさせて不安にさせて、ごめん、
…わたしは、うみ…｣

言いかけた瞬間私は海くんの腕の中にいた

｢…続き、聞かせて？｣

｢……うみくんが、好きです…｣

｢俺も。ずっと好きだよ
あんなこと言っといて、余裕ねぇしもうダメかと思ってた。……突き放して、ごめん｣

｢…ううん
わたし、今までずっと側にいてくれて
味方でいてくれた海くんが世界でいちばん

大好きなんだよ｣

｢ずっと幸せにする。
もっともっと笑顔にする。

俺と、これからずっと一緒にいてよ｣

私はもう泣かない

悲しい涙はもう、流さないって決めた

幸せになるんだ。海くんと

【END】