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日付が変わった25時
涙すらもう流れてこなかった
駅のホームで出会ったスーパーヒーローは
もう私にあの笑顔は向けてくれないんだね
行かないで、棄てないで、
そんなことばっかり考えちゃう
あの日見た、いくら追いかけても元太は離れていっちゃう夢、こういう事なんだ。
夢の中の元太は振り返ってもくれなかったっけ。
そんなことを考えていると
電気もつけずに外の街灯の灯りだけが差し込む部屋の中、携帯の液晶が明るくなった
ブー…ブー…ブー…
｢もしもし？Aちゃん？｣
｢……なんで？…なんでいっつも海人くんは…っ、
私がしんどい時に電話くれるの…？…なんで…っ…｣
｢…いま、泣きたいでしょ？
そう思ってさ、…外、出てきてよ」
電話を繋げたまま
マンションのエントランスを出ると、
海人くんの後ろ姿があった
｢……なんで…？｣
『逢いに来た』
直接聞こえる声と携帯から聞こえる声が重なった
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作者名：みぇ〜ん | 作成日時：2021年1月22日 10時
