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それからしばらくして
私の企画した某ファッションブランドの広告が渋谷109に大きく堂々と貼られ、電光掲示板にはCMも流れていた。



渋谷109を見上げて、誇らしい気分になった。

自分の企画した広告が貼られていること。
…そして
自分の知っているTravisJapanが
宣伝に大きく使われていること。



クリスマスや年末年始のシーズンまであと3ヶ月を切ったいま、広告の貼り替えや新年の広告などの準備が多く入る多忙期に入った。

朝早く会社へ行き、夜は夜ご飯を会社で軽く済ませ、日付が変わる少し前に家に着いてシャワーを浴びて寝る。そんか慌ただしい毎日が続いていた。







________








年が明け新年を迎えた。

仕事は一段落し、
実家戻ったり、地元の友達と新年会を開いたりと

充実した年明けをすごした。


地元の中学の友達との飲み会では
職場のお局の話や嫌な上司の愚痴、
結婚して子供を産んだ人もいて、子育てが大変とかなんとか。


「Aは最近どうなの??」

「朝起きて、会社行って、帰ってきて〜
ってそんな毎日だよ笑笑」

「そっか〜。大変だよねー。」

「中学なんて懐かしい〜!!
なんも考えてなかったなーあの頃は」






そんな話をして、しばらく飲んでいると


「酔い覚ましにちょっと外でない?」

中学の時の同じクラスだった齋藤に声をかけられた

齋藤とは今でも地元に帰ってくるとちょくちょく飲みに行ったり、齋藤が東京に出張できた時は少しご飯を食べに行ったりする間柄。




「なんかさお前雰囲気変わった?」

「そーかな?それはいい意味で???笑笑」

「あたりまえ」

「やったね」

「…おれさ、一昨年の忘年会であった時からちょっとAのこと気になってたんだよね。
…今彼氏とかいんの?」

「…え、っと、いない、けど。」

「…じゃあさ俺と、付き合ってくれません、か?」



いきなりの状況に私はワンテンポ遅れて咄嗟に返事を返した。


「えっ!あっ!ご、ごめん!齋藤のこと友達としか見れてない、っていうか、

…ずっと、忘れられない人がいるんだ、」


「…そっか!そうだよな!!
ごめんごめん!雰囲気に飲まれちった!
…変なこと言ってごめん忘れて!中で飲も!」

「…でも、ありがとう、!
私もうちょっと、風にあたってからいくね」

「おう!寒いから、長く居すぎんなよ!」





雰囲気に飲まれた、なんて言うセリフは
気まづくさせないために着いてくれた嘘だと

すぐに分かっていた。






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設定タグ:TravisJapan , 松田元太   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:みぇ〜ん | 作成日時:2020年11月3日 12時

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