Remain . 【完】 (ページ23)

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“ TravisJapanさん入られまーす！！！ ”

スタッフさんの掛け声を聞いてさりげなく大勢いたスタッフさんの後ろにこっそりと隠れた。

お願いします、すいませんお願いしまーす！と
丁寧にお辞儀をしながら元気に現場入りをするTravisJapanの姿があった。

リーダーである宮近くんが1番最後にスタジオに入ってきた。

お願いします、と両サイドに頭を下げながら歩く宮近くん。
ふと目が合った気がした。

…気のせいか。

集合の撮影が終わったあと、ソロ撮影が始まった。

ソロ撮影は如恵留くんからだったため、
ほかのメンバーは楽屋へと戻っていった

紅茶をもらおうとお菓子やペットボトルのお水が置いてあるテーブルにあるポットで紅茶を入れていた

「Aちゃん！」

いきなり名前を呼ばれて驚いた私はポットのお湯を少し手にかけてしまった

「わ！！まじか！ごめん！！」

そう言って近くにあったペットボトルを慌てて私の手に当ててくれたのは、宮近くんだった。

「えっ！あっ！ごめんなさいありがとう、、」

「いやごめんね大丈夫だった？！」

「全然平気、です！びっくりした、、」

「さっき僕だけ企画書読ませてもらっててさ。
企画書の一番後ろに名前があって。」

「あっそ、そうだったんですね、」

すごいじゃーん、企画通るなんて！とニコニコしながら僕もお茶もらおう～と宮近くんもお茶を入れていた

「…あれからどう？気持ちの整理とか、できた？」

「ま、まぁちょっとは…できた、かな、
でもやっぱり私から連絡するなんてできないです。
私から振っといて連絡一切断ち切って。なのにまた私から連絡するなんてそんな自分勝手なこと、できるはずがなくて。」

「まぁそう考えちゃうか、
…それでも逃げずに俺らの撮影だって分かってて来てくれたんだもんね、偉いよ。ありがとうね」

ニコッと笑って紅茶の入った紙コップを口元へ運んでいた。

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