Remain . 【完】 (ページ18)

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いい感じにお酒が回って2人で酔い始めた頃

もういいよね時効だよね、とあかりが話し始めた

「わたしさぁーあんたに頼まれてマンションのポストの荷物取りに行ったとき、元太に会ったんだよね、
…やっぱその状況だったからさ、久しぶり！とか全然なくて。Aは？どこ？ってめちゃくちゃ聞かれた」

「え、、まじでいってんの、？」

「こんなときに嘘つかないー。
…元太すっごい目腫れててさ、相当泣いたんだろうなって。俺すっげえ好きで死ぬまでずっと一緒にいるんだろうな、って勝手に思ってたんだ～って。また泣き始めてさ。」

2年越しに聞いた衝撃のエピソードに私はビールを飲み続けるしかなかった。

酔って心のダメージを減らすことしか出来なかった。

連絡がとれないって相談されたけど、Aが連絡手段を全て断ち切ったことも聞いたから教えなかったよ、と教えてくれた。

「…あの頃のAの気持ちは痛いほど伝わってた。だからあの頃ずっと一緒にいた。でも言っちゃえば元太と付き合ってる頃のあんたが1番幸せそうだったよ」

「…わ、わたしだっ…て、ずっと一緒に、いたくてっ……！！！…2年経った今でさえ…忘れられなくて…ずっっと好きでさぁ、…」

涙が溢れ出して号泣し始めた私をあかりは力強く抱きしめて頭を撫で続けてくれた。

背中をさすってくれてようやく落ち着いた私は、心を落ち着かせて酔いを少し覚ましたくて、
近くにいた店員さんにウーロン茶を頼んだ。

「お待たせしました、ウーロン茶です」

「ありがとうござ…………え、？」

「久しぶり、Aちゃん！」

私の目の前に現れたのは

あのTravisJapanのメンバー

松倉くんと宮近くんだった

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