ココアのように甘く (ページ2)

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涙ももう出てこなくなり、どっと疲れが来た。

…コンビニ行こう。

彼が好きだと言っていた黒髪ロングももうやめよう。
そう思いながら無造作におだんごを作った

外に出ると雨が酷かった。

ビニール傘をぼんっ！と勢いよく開いて
ぱしゃぱしゃと歩き出した。

コンビニに向かう途中、

一緒に行ったファミレス

一緒に行った雑貨屋さん

一緒に行ったカフェ

歩いているだけでたくさんの思い出が蘇ってきた

辛くて苦しくてしんどかった。

足に力が入らなくてその場にしゃがみ込んだ

傘すらも持てなくて。
雨か涙かわからなかった。

…ぱしゃ、ぱしゃ…ぱしゃ、

「…お姉さん？びしょびしょだよ、
立てますか…？」

斜め上からおとこの人の声がしたと思ったら

その人は傘に私を入れてくれて
目線を合わせるようにしてしゃがんでくれた

髪の毛が茶髪で、パーカーを着崩して着ていて
シルバーのピアスにシルバーのネックレス。

…ちゃらそう。

泣きながらもそんなど偏見をもった。

「うわ、、寒そう、冷たい風邪ひいちゃう。」

そう言って彼は私の腕を持って立たせてくれた。

泣き疲れてしっかりと立てない私の腕を持ってしっかりと支えてくれていた。

「お姉さんおうちは？なんでこんなとこにいんの…？」

「…2年間付き合った人に振られました、
もう私、、どうなってもいいです、」

初対面の人に私は何を言ってるんだろう

でもそんなの気にならなかった。ショックのでかさと心に空いた大きな心の穴。

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