ココアのように甘く (ページ1)

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23歳。

2年間付き合っていた人に振られた

大失恋した。

大学で同じサークルだった私と彼、いや元彼は

仲良くなるのに時間はかからなかった。

出来事は昨日の夜

「あ、もしもしー？俺さ好きな人出来た
だからもう別れて。」

…え？は？
そんな淡々とした口調で何を言ってるの、？

「は、？どういうこと、？」

「どういうことってそのまんまの意味。
だるいだるい。もーいいからさ別れよ？ね？
この前お前んち行った時の忘れ物とかあったら全部捨てていいから。じゃ。」

ツーー、ツーー……。

電話の向こうからは無機質な電話が切れた音だけが
聞こえていた。

実は半年くらい前から怪しかったんだ。

会おうって約束してても前日にドタキャンされたり
飲んだ帰りに私の家によった時に元彼ではない違う香水の香りがしたり。

はー…。嫌な感は当たってたんだ。

それでも私の2年間は大切だった

向こうからしたらこの2年間、ほんとに大切だった…？

涙が止まらなかった。呼吸が出来なくなるくらい。

しんどい。苦しい。もう消えちゃいたい。

重い体を起こして洗面所に向かった

泊まりに来ていたときに使っていた歯ブラシ。

バスタオル。部屋着。お揃いで買ったリング。

色んなものが目に留まった。

…ばいばい私の2年間。

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